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彼女を異人と名付けることにする。異人として恐れろと、俺たちは未来で生きる誰かに言い残すことにした。
ユージオ「キリト...このままだと全員死んでしまう!Aを止める方法はないのか!?」
キリト「目の前に相手の首でも見せてやれば、止まるとは思うけど...彼奴の死体は火葬されたし...」
アリス「...私が行くわ。これ以上誰も殺させない!Aを人殺しにはさせない!」
ユージオ「アリス...!行っちゃダメだ!!」
整合騎士も殺され、親友のユージオも殺され、恋人のアスナも殺され...皆が殺された。おそらく和人も殺されただろう。
異人「...」
キリト「頼む...正気に戻ってくれ...」
梨花「A!あなたはこんな運命も打ち砕けるはずよ!目を覚まして!!!」
レナ「私たちのことを信じて...!」
レナたちも殺され、銀時たちも____
異人「死人にも悪人にも口無し。だけどお前に一言だけ喋る権利を与える。」
キリト「...大好きだよ、A。俺たちはずっと」
お前のことを、信じている。
その言葉を最後まで言えずに、俺も死んだ。
彼女のその後は松陽から聞いた。自身の罪に気づいたAは、人々の命が込められた剣で自分の胸を刺し、石像となって封印されたのだ。実体のある彼女はあの公園にいる。
キリト「...英雄の自決...か。」
そんな輝かしいものじゃない。どこの誰がこんな題名をつけたのかは知らないが、俺たちは知っている。心の奥底で、Aがずっと苦しんでいたことを。
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作者名:琲世 | 作成日時:2020年9月20日 7時