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死んだ?違う。それじゃあ拐われたのか?にしては早すぎる。私とレグルスがいない時間は十分程度、その間は外も騒がしかった。
どうやって一瞬で消したんだ?
レグルス「A!?」
マリア「ご主人様、ゆっくり息を吸ってください。苦しくないですから...ゆっくり...ゆっくり...」
突然息が苦しくなったけど、マリアの支えがあってなんとか呼吸が戻った。
前原、魅音、詩音、レナ、梨花、沙都子、羽入。私とマリアとレグルス...あと三人がいない。
マリア「ご主人様、少しだけここから離れますね。残りの三人も探さなければいけません。芥川と太宰はすぐ呼び戻しましたので。」
「マリア...行かないで...!」
マリア「...大丈夫ですよ。すぐに戻りますからね。」
ああ、本当に私はダメだな。誰か一人がいなくなると不安になる。
マリア「それから、くれぐれも見本になろうとしないでくださいね。あなたの弱さをちゃんと見せないと、彼らも不安になりますから。」
「うん...マリア、すぐに戻ってきてくれる...?」
マリア「ええ。私はあなただけのメイドですから。」
「...その言葉でなんとか立ち直れそうな気がする。頑張ろうね、マリア。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2020年8月9日 13時