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紅葉「...お帰り。」
佐鳥「...」
紅葉「暫く遠くに預けてしまってすまなかったのう。...高校はどうだ?」
佐鳥「ずっといじめられている。親が気持ち悪いって、私を庇ってくれる紅葉さんたちのことも...」
紅葉「...」
佐鳥「でも、ちゃんと行けてるよ。ありが」
紅葉「わっちが行かせた学校は、隠しカメラと盗聴機が各地に仕込んである。その気になれば奴らを退学させ、家庭によっては社会的に殺せる。」
佐鳥「で、でも...!」
紅葉「最悪の場合そうなると、奴らを脅しておこう。...お主は何も気にしなくていい。わっちのような汚れた女には、こんなことしかできない。」
佐鳥「紅葉さんは汚れてなんかいません...!私は大丈夫ですから...大丈夫です...」
そう言われても、そんなことは無視した。
紅葉「こちらで預かってる佐鳥の件についてだが...貴様の子が愚痴を垂らしておると聞いた。わっちの顔、知らぬとは言わせぬぞ。」
どうせ顔も何もかもバレている。Aを守れなかった分、わっちが守らなくてはいけない。
響子「お帰りなさい...晩御飯食べますか?」
紅葉「明日にする。すまんのう...響子。」
...やり方が正しいとは思わん。何が正しいかわかっても、わっちにはそんなことはできない。
佐鳥「...」
何故そんな暗い顔をしている?
紅葉「佐鳥」
佐鳥「紅葉さんの評判がさらに悪くなって、あなたが気に食わないって人が増えています。...あなたに危害が加わるかもしれない。」
紅葉「ふむ...確かに、自宅に来られては家族にも迷惑がかかる。暫く護衛は樋口にしよう。いいな?」
佐鳥「ごめんなさい...」
紅葉「安心しろ。...マフィアに逆らう者の末路、お主も耳にしているだろう?殺しはしないが、死にたくても死ねないほどの苦痛を味わってもらう。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2020年4月16日 17時