帝国占領篇:みっともない声 ページ45
笑聖「どうして...二人が合わさるとか...これ死亡確定演出だよ...」
マリア「琲世様...琲世...琲世...琲世...」
さっきみっともない声を出した。その恥を覆せないままここで果てんのか
笑聖「せめて動けたら...母さんのように...なれんのに...」
?「家族 手 出スナ」
二人の身体が合わさっていき、その姿は懐かしいあの姿だ。彼奴が発する"家族"という言葉も理解できてきた
リトルミル「呪いが効かない...よかっ...なんで効かないんだよ!!!」
?「私ノお」
銀時「俺らのダチ公に何してくれてんだァァァ!!!」
リトルミルが呪いを出す間もなく、リトルミルの身体は吹き飛ばされ高所から落ちた
暫く悲鳴は聞こえたが、あの落ちた音だけが聞こえない
?「アー...」
笑聖「母さん...なのか?」
?「しょ、ショー、せい」
笑聖「楽にさせてやるって云ったのに...ごめんっ...」
?「え、ち」
英智「...」
?「オ、エ、オマエ、ま、リあ」
颯馬に支えられた二人が傍に近寄ると、母さんは優しくマリアの目と英智の喉に触れた
?「あ、あ、あり、ガ、とう」
マリア「ご主人様...もう私は何も護れません。何も見えないままじゃ...」
マリアから涙が出る。義眼も何もかも意味がないと
ゆっくりと瞼を開いたマリアには、ほじくられた目玉が再生していた
マリア「あれ...私...」
英智「...はいせ」
?「にげテ」
身体が分離しかけている。身体が分離すれば多分母さんも消えるし、光彦と七海の二人がまた襲いかかってくる。
?「ワたしも、みんなも、すくわれた」
英智「...ごめん...ありがとう...遠くにいても僕らの歌声は響くのなら!明日も明後日も歌い続ける!君にもう一度聞かせたい!!!」
蓮巳「大丈夫か!?早く来い!シガイが出てくる!」
銀時「...行くぞ」
皆を先に行かせ、俺も少しずつ立てるようになってきた。急ぎ行こうとすると誰かの声が微かに聞こえてくる
?「...ぎー...ん、ときい」
銀時「俺...?」
?「あと、は、たの、ンダヨ」
笑聖「父さん...」
銀時「頼むんなら早いうちに頼んでくれ...もう出口が封鎖しかけてる」
笑聖「本当だ!?これ死んじゃうよ!!!」
蓮巳「すまん!エレベーターは壊れた!そっちから飛び降りるぞ!」
笑聖「よくそんな無茶なことが云えるな!?下に死体が」
蓮巳「もう埋葬したから大丈夫だ!」
笑聖「どうりで遅かったわけだ!!!」
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年8月18日 20時