夢を忘れた少女 (ページ20)

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「わあ赤飯。寿司もある。」

「蕎麦とみたらし団子あるかー？」

他にもタイの刺身、天然野菜の塩漬け・・・とにかく、いつもより量が凄かった。だって特にめでたい事があったわけでも無いのに赤飯はちょっとおかしい。

「今日良いことでもあったの？」

浮かんだ疑問を何も考えず口にすると、全員涙を流しながら「そりゃもちろん！です！」と言っていた。私の知らないところで何かあったんだな。

「明日にはもう行けるかもな、ケガレ祓い。」

「いや無理でしょ。あれと戦う勇気は無いよ？」

今食べていた物を飲み込むと、天馬は「本土のケガレなら大丈夫だろ。」と言っていた。

私さ、ついこの間まで一般人だったんだよ、と抗議したくなったのは取り合えず言わなかった。

夕御飯も食べ物終わり、天馬に渡された修行メニューをこなす。

背筋、腹筋、ランニング・・・

女子として無理だろ、という内容だったものの難なく進める。昔付き合わされてた事にそっくりだったために体が普通に動く。

それでも限界、というものは存在していて、筋肉痛が確定になるところでやめにした。

それでもメニューの半分はこなしたんだから良いでしょ、と開き直って寝た。