潔の兄はエゴいのか

ともだち ページ5

それから俺は稲荷崎高校に入った。


友達ができるかはとても心配だったが、意外とできた。


バレー部の奴らとも仲良くできている。


特に俺が仲良いのは北信介という男だ。


シンプルにこの男の「ちゃんとやる」っていうスタイルが気に入っている。


あと赤木っていうやつも同じポジションだから仲良くしている。


結構、というか普通に上手い。


あ、あとかっこいい枠で行ったらアランかなと思う。


あいつ名前が横文字だぜ。


かっけぇえよな。憧れるよな。わかる。


あと大耳。めっちゃでかい。すげえ。


そんな愉快な仲間たちとバレーができるなんて夢みたいだ。


ていうか夢な気がしてきた。


頬をつねってみる。痛い。夢じゃなさそうだ。


「なにしとるん？」


「おお、信介。一緒に飯食べる？」


「そのためにきてん。」


「じゃあ食うか。」


「「いただきます」」


今日の俺の飯は朝コンビニで買ってきたパンだ。


それに対して信介のはすごく美味しそうな弁当。


「相変わらず信介のやつは美味しそうだね」


「うまいで。」


「卵焼きちょうだい。」


「ええよ。」


「んんんっっま」


そう信介の弁当はクッソ美味いのだ。まじで。これ嘘じゃない。


そして信介は俺に甘いようで、
俺がねだれば快く卵焼きをくれる。


「ふふ。せやろ。うまいねん俺の弁当。」


「誰が作ってんの？」


「今日のは俺のばあちゃん。昨日のは俺が作ってん。」


「どっちも美味いね。」


「お前ら2人で食べてるん？俺らも入れろや」


「入れてや〜。」


とアランと赤木と大耳が乱入してくる。


バレーボールが好きというだけで、こんなに仲良くなれるのだ。


この世は素晴らしいな。


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世一とAは6か7歳差です。わかりにくくてすみません

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