You and me...

意外な一面 ページ41

「そ、そんなに意外だった？」

YS「いや・・・知らなかったからさ。Aがどんな仕事してたかなんて」

LT「お前らホントに幼馴染みかよ！」


少し酔っ払ったのか、ｲﾄｩｸさんの大きい声で突っ込まれた私たち。
ｼﾞｮﾝｳﾝはそれでもなんだかボーーっとしてた。


YS「あ。で、その仕事はいつから？ｿｳﾙに住むんだよな？」

「ｿｳﾙの家賃高いからしんどいんだけど〜そうなるね。仕事は一応来月から。
でもその間に何回かそこでティーチャーズクラスは受けることになりそうだけど」

YS「そうか・・・」

「でもそこだと週3回のクラスだけだから・・・他にもどこかでやれないか探してみるつもり」

YS「掛け持ちかよ・・・大丈夫なのか？」

「大丈夫大丈夫♪日本でもそうやって仕事してたし＾＾」

LT「まぁまぁｲｪｿﾝ。幼馴染みが心配なのはわかるけど、Aちゃんも大人なんだから」


ｲﾄｩｸさんがｼﾞｮﾝｳﾝの髪をくしゃくしゃ撫でた。
されるがままのｼﾞｮﾝｳﾝ―なんだか、ホントの弟みたいな顔をしている。
お兄さんのｼﾞｮﾝｳﾝしか知らなかったから・・・私にはこっちのが意外。


LT「あ、ごめん。僕ちょっと電話してくるね＾＾」


そう言って、ｲﾄｩｸさんは席を外した。
二人になった私とｼﾞｮﾝｳﾝ。


「も、もぉ〜〜ｼﾞｮﾝｳﾝ！びっくりするじゃん！まさかあのｲﾄｩｸさんが来るなんてさ＞＜」


私は、隣にいたｼﾞｮﾝｳﾝの肩を手のひらで押した。


YS「んーーごめん。なんでだかﾋｮﾝがAのこと知っててさ。強引に来たがったんだよ」

「なんでだかって・・・」


私たちが幼馴染みだなんて、ｼﾞｮﾝｳﾝが言わなきゃ誰が言うのよ・・・。
私は呆れてウーロン茶を飲み干すｼﾞｮﾝｳﾝを見つめた。
あ、そういえば。


「ｼﾞｮﾝｳﾝ、はいこれ灰皿。確か吸うよね？」

YS「んーー。サンキュ＾＾」


私たちは飲んでるのに、ｼﾞｮﾝｳﾝだけお酒を飲めないのが可哀相で。
彼に灰皿を差し出した。
彼がスモーカーなのは私の記憶が正しければ―
多分成人する前から、だったな。


煙草とライターを取り出すｼﾞｮﾝｳﾝ。
1本口に咥えて火を灯す姿が―なんだかサマになっている。


私の好きな人は。
ホントにかっこよくなったなぁ・・・。


さっきｲﾄｩｸさんに見惚れてたときとは多分違った目で。
私は彼の仕草を見ていた。

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