ソウルでの朝 ページ27
朝―。
眠っている間に少し冷え込みを感じて、私はお布団にすっかりくるまれていた。
あーでもよく眠れたな。
ケータイで時間を見ると・・・9時!
うそでしょ、よその家で寝すぎちゃったよ〜!
私は思わずがばっと体を起こした。
慌ただしく準備をしてリビングに出る。
「おばさん、ごめんなさい〜><
すっかり寝坊しちゃったよ!」
「おはよう、A^^よく眠れたの?」
「あ・・・はい、おかげさまで^^」
「良かったわ^^朝ごはんもあるからね。」
おばさんはそう言って、私の分の朝食の準備をしてくれた。
ホントに・・・重ね重ね申し訳ない・・・。
「あ・・・おばさんのキムチの味。昔と変わらない・・・」
「そう?」
「うん。なんか懐かしい^^」
うちでもキムチは漬けてたんだけど。
母が作るキムチはイマイチ上手く漬からないことが多くて。
おばさんのキムチの味の方が、昔から好きだったんだ。
「・・・せっかく韓国に戻ってきたんだし。今度漬け方教えてもらおうかな」
「いいわよいいわよっ?!娘にお料理教えるのとか夢だったし!」
私の何気ないつぶやきに、おばさんはものすごく食いついてきた。
「そういえば、ジョンジンは?」
「お店の仕込みがあるから、もう出て行ったの^^
Aによろしくって言ってたわよ」
「そっか。こちらこそありがとうって、ジョンジンに言っといてくれる?」
「わかったわ^^」
さてと。
ジョンウンもジョンジンも仕事に行った。
私も居心地のいいこの家を出て、自分が暮らす準備しなきゃね。
*
「じゃあおばさん。ホントにお世話になりました。
急に押しかけたのに・・・助かりました」
「水臭いわね。ねぇA。
ソウルに戻ってくるようだったら絶対に連絡してね?お兄ちゃんでもジョンジンでもいいから」
「うん、わかった^^」
「あ・・・ソウル駅までの道はわかるかしら?タクシー・・・」
「大丈夫だよ^^歩きたい気分だし」
「そう・・・それじゃ気をつけてね。お母さんにもよろしく」
大好きなおばさんに手を振って、私は駅に向かった。
荷物も気分も。
身軽なものだった。
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Mercury zero(プロフ) - ..yrs..さん» おお!まさか私の作品も見に来ていただけるとは!感激でございますっ><浮気ですか・・・それは是非とも兄さんに鞍替えしてほしいところですな(笑)しかし、私の書く残念兄さんじゃ無理くさそうですが;;このお話では〜一応後半でshow you the faithしてます(笑) (2013年4月26日 22時) (レス) id: 92a1792e3e (このIDを非表示/違反報告)
..yrs..(プロフ) - 初めまして!いや、昨日コメント頂いて感動した者です(笑)まだ7話目ですがドキドキ!今後の2人の展開が楽しみ~^^常にイェソンに浮気してるウギペンなのでイェソンのお話大好物です~(笑)♪keep the faithいい言葉です☆ (2013年4月26日 15時) (レス) id: df1c68db7c (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - 和美さま あんにょ〜ん♪コメありがとうございます!面白い打だなんて・・・恐縮です。小心者なので(笑)じわじわ更新ですが、キュンキュンとかドキドキとかお届けできたら嬉しいです^^こちらこそ今後も宜しくお願いしますね♪ (2012年11月6日 9時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - na2Wookさま コメありがとうございます!キュンキュン!それこそが私がお届けしたいものなのですよ!そう言っていただけてホントに嬉しいです♪これからの更新の励みになります〜^^ (2012年11月6日 9時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - るいこすたさま きゃ〜〜!前作からとか!どうしよう、嬉しくて大変!ありがとうございます〜^^我ながら、このイェソン兄さんにはじれったくてイラついてますが(笑)引き続き見守っていただけると嬉しいです〜♪ (2012年11月6日 9時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mercury zero | 作成日時:2012年10月26日 23時