もうひとつの家族 ページ23
私とおばさんのやりとりを。
ジョンウンは聞いてるんだかそうでないんだかよくわからない調子で、ソファに座っていた。
考え事をしているのか、ただボーーっとしているのか。
その判別は幼馴染みの私でも難しい。
「ジョンウン。あなた何黙ってるのよ」
YS「んーー?」
「兄さん、ヌナと会うの10年ぶりなんだってよ。何話したらいいかわからないんじゃない^^」
おばさんとジョンジンが、そんなジョンウンに詰め寄った。
何を話したらいいかわからないのは・・・私も一緒かも。
「10年って!んも〜ホントにお兄ちゃんは!
昔からこうやってボーーっとしてるのよね。可愛い妹のこともっと気にかけなさいよ」
YS「う・・・ごめん」
さっきまでお兄さんだったジョンウンも、このお母さんの前ではたじたじだった。
この感じ。なんだか―チョンアンで暮らしていたときのことを思い出すな。
「ふふっ^^」
YS「んーー。どうしたA?」
「ジョンウン。今は芸能人になって有名人だけど―中身は昔と全然変わらないね?」
YS「俺は。何も変わらないよ^^」
ジョンウンのこの言葉が、なんだかとても嬉しかった。
*
YS「俺、そろそろ宿舎に戻る。明日も朝イチで仕事だからさ」
そう言って上着を羽織るジョンウン。
時間はもう日付をまたいでいた。
「あ・・・ジョンウン。今日はホントにありがとう。
見つけてくれて・・・助かったよ」
YS「見つけたのは俺じゃなくてジョンジン^^」
「うん、でも・・・。さっきは驚いてちゃんと言えなかったけど―久々に会えて嬉しかったよ」
YS「ん。俺も^^」
ジョンウンとハグを交わす。
本音かな?それとも建前かな?
今は・・・どっちでもいいや。
私が嬉しかったのは、多分間違いなかったから。
YS「俺の連絡先教えとく。母さんも言ってたけど―何かあったら無茶する前に頼れ。
わかったな?」
「うん・・・」
ジョンウンがさらさらっと書いてくれたメモ。
私は失くさないように手帳にしまった。
YS「じゃあな。ゆっくり休めよ^^」
こういうときの彼は―どこまでもお兄さんで。
私は心がじわって、なって。
彼が帰ってしまうのがほんの少しだけ寂しかった。
あーあ。
会ってしまったらきっとこうなるってわかってたから
韓国に帰ってくるのは嫌だったんだよなぁ・・・。
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Mercury zero(プロフ) - ..yrs..さん» おお!まさか私の作品も見に来ていただけるとは!感激でございますっ><浮気ですか・・・それは是非とも兄さんに鞍替えしてほしいところですな(笑)しかし、私の書く残念兄さんじゃ無理くさそうですが;;このお話では〜一応後半でshow you the faithしてます(笑) (2013年4月26日 22時) (レス) id: 92a1792e3e (このIDを非表示/違反報告)
..yrs..(プロフ) - 初めまして!いや、昨日コメント頂いて感動した者です(笑)まだ7話目ですがドキドキ!今後の2人の展開が楽しみ~^^常にイェソンに浮気してるウギペンなのでイェソンのお話大好物です~(笑)♪keep the faithいい言葉です☆ (2013年4月26日 15時) (レス) id: df1c68db7c (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - 和美さま あんにょ〜ん♪コメありがとうございます!面白い打だなんて・・・恐縮です。小心者なので(笑)じわじわ更新ですが、キュンキュンとかドキドキとかお届けできたら嬉しいです^^こちらこそ今後も宜しくお願いしますね♪ (2012年11月6日 9時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - na2Wookさま コメありがとうございます!キュンキュン!それこそが私がお届けしたいものなのですよ!そう言っていただけてホントに嬉しいです♪これからの更新の励みになります〜^^ (2012年11月6日 9時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - るいこすたさま きゃ〜〜!前作からとか!どうしよう、嬉しくて大変!ありがとうございます〜^^我ながら、このイェソン兄さんにはじれったくてイラついてますが(笑)引き続き見守っていただけると嬉しいです〜♪ (2012年11月6日 9時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mercury zero | 作成日時:2012年10月26日 23時