愛情表現-YS ページ5
全身が黒に包まれた俺と。
子どもらしい明るい色を纏っているちびっこ。
俺たち、極端ともいえる服装ではあるが。
ただ自分の好きなものを着ているという点では一緒、だな。
少なくとも俺は―黒というカラーが一番好きで、自分によく似合う色だとも思っていて。
それがたとえ、真夏だろうが。
メンバーたちに「暑苦しい」とか「根暗」とか、さんざ言われようが(笑)
好きなものを曲げる気は―無い。
「ねぇ。ホントに変じゃない?かっこいい?」
YS「んーー^^」
小さな両手で、ニット帽を掴むちびっこ。
俺が頷くと、その白い頬がわずかに紅潮した。
そんなとき―
「ラウくん、やっぱりここにいたのね。お母さん心配してるよ?」
上方から、聞き覚えのある声が降ってきて―
そして低い位置にいた俺の視界が、スッとほんの少しだけ暗くなって。
俺は顔を上げた。
一度聞いたことのある声なら、俺の耳は忘れない。
しかもそれが―会いたいと思っていた子のものであるなら尚更、だな。
落としていた腰を、持ち上げかけたとき―
「あっ!ミニちゃん^^」
彼女に向かって、そう呼びかけたちびっこの声に。
一瞬「?」が飛ぶ。
「えっ?!」
「おにーさん、ミニちゃんのおともだち?」
俺の顔を見て、あからさまにぎょっとした様子の―
A、だよな(笑)
YS「んーー。ミニちゃん??」
って。
呼ばれてるのか?彼女。
彼女に挨拶らしい言葉も掛ける前なのに。
これまたディズニーに出てきそうな名前というか〜あだ名、に。
つい笑いそうになると。
「ほ、ほらラウくん!病室戻ろう?」
どこか狼狽しているようなAは。
やっぱり俺に挨拶らしいものをすることも無く、先にちびっこの手を取った。
だけどちびっこはそんなAの手を離して。
「ミニちゃん。ぼく一人でかえれるよー^^」
そう言って、てててっとすばしっこく駆け出したかと思うと。
「じゃあね〜!ミニちゃん、クロスケさ〜ん!」
振り向きざまにぶんっと手を振って、病院の中に消えて行ったのだった。
広い中庭で。
今、俺がここにいる最大の目的でもある―Aと二人。
ぼんやりとそれを見送って。
俺はAよりに先に、口を開いた。
こうして会えたからには、言いたいことが色々あるんだが。
まずその前に―
YS「クロスケさん・・・って。俺のこと、か?」
「・・・(笑)」
口元に片手を当てたAを見て。
それが俺しかいないことに気付く。
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Mercury zero(プロフ) - ..yrs..さん» え、えへ。わたひも言われたいwwドSな発言でもいいけど←リョング・・・可愛いのに、なんか色っぺーんですよねぇ///実はわたひも一番最初はリョングペンスタートでしたwそれだけにちっと難しそうでまだ書く自信がなくって>< (2013年11月21日 0時) (レス) id: 6a9bdfd1d2 (このIDを非表示/違反報告)
..yrs..(プロフ) - Mercury zeroさん» わわ、イェペン様、そしてまーきゅりーさんにそんな事…恐縮です><はい〜りょんぐ♪構想済みですと?!では〜首を長くして待ってまぁす。 「眠かったんだろ?」兄さんに優しく言われたいですねぇ^^←細かい(笑) (2013年11月20日 1時) (レス) id: df1c68db7c (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - ayaさま いつも温かく見守ってくださってありがとです〜><どぉでもいいことですが、まーきゅり自身も悪い予感だけはひじょーによく当たります。わたひ実は、随分以前からアメブロガーさんなんです〜♪ayaさんとこ覗いてみますね^^ (2013年11月15日 0時) (レス) id: 6a9bdfd1d2 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - ..yrs..さま ぬをおっ!ちょい悪兄を書かせたら天下一品☆の、りんこさん!こちらもショートも読んでくださってるなんて嬉しひ;;お気に入りってもしやリョング?!リョングエピ...実は立ち上げる前からずっと書きたいと思ってたものがあるので〜ちっと頑張ってみます (2013年11月15日 0時) (レス) id: 6a9bdfd1d2 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 連続御免wwwま−様って、アメブロやってます??YGとジェボムペンなんですが、ハマってから、ミン君の記事も書いてるので良かったら遊びに来て下さい^^http://ameblo.jp/bigbang0408/ (2013年11月14日 7時) (レス) id: b0c3486720 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mercury zero | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/mercuryzero/
作成日時:2013年10月11日 22時