【フジ】貴方が教えてくれたのは２【実況者】 (ページ5)

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フ「どうしたの、キヨ。本屋なんて珍しいね。」
キ「いや、まぁ…のぞみーるの載ってる雑誌を買いに…あはは…」

そう言ったキヨの目は俺の目を見ていなく、泳いでいた。
なにか怪しい。
そう踏んだ俺はキヨに問い詰めることにした。

フ「でもキヨっていつもコンビニで買ってるじゃん。」
そう。彼はほぼほぼコンビニで済ませる男。そんな男が本屋に来るなんておかしい。しかも前、このうっすら見える表紙はコンビニに売っていた。
そんなことを考えていると予想通りの返事。

キ「い、いやぁー、コンビニに売ってなくてさ、」
フ「え？売ってたよ？」

キ「え!?いや、それに俺、友達ん家からたまたま近かったからさ、帰るついでにと思って…」

さらに慌てるキヨ。

フ「誰ん家？」

それに構わず問い詰める俺。

キ「え、えーと…、そ、そう！ヒラん家…！」

こいつ、パニクりすぎてちゃんと考えてないだろ…。ヒラなら俺が直接聞いても誤魔化してくれると思ったのだろう。
たが、決定的な証拠はある。

フ「キヨとヒラの家近いじゃん。こっから真逆だし。」
キ「…っ、」

もう言葉も出なくなってしまったキヨに埒が明かないと考えた俺は、直接的に聞くことにした。

フ「キヨ…。なんか隠してるでしょ。」
キ「っ！」

なんで分かったんだって顔してるけど、丸わかりですよキヨさん。

諦めたのか口を開きかけたその時。

『キヨさーん。私帰りますねー』

…A？

キ「え!?ちょ、傘ないだろ！」