な組の若頭 ｰ 2nd season ｰ【stxxx】

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家の中に入れば、
落ち着く匂いでいっぱいで。

古風を感じさせる造りで
所々、木々の匂いが鼻をくすぐる。


台所に向かえば、
見慣れた割烹着を着た後ろ姿を発見。




『さとにぃ』

さ「…お、A。おかえり」




うちのとっておきの組員のひとり、
"撫子(なでしこ) さとみ"。

な組の組員の中でも群を抜いて、強い組員。

基本なんでも武器は使える。
な組の最強の戦力と言っても過言ではない。


そんな彼は、うちでは家事担当。
彼の作るご飯はマジで美味い。





『ただいまぁ、さとにぃ今日のご飯なに？』

さ「さとみ特製☆オムライスだぞ」

『やったぁ、さとにぃのオムライス好きなんだよね』

さ「もうすぐ出来るから、他んヤツら呼んできて。」





"はーい"と返事をして、
リビングに向かえば、私の大好きな組員が。

お茶を飲みながらTVを見てる様は
一見おじいちゃんなんだけど、彼なら許せるし
おじいちゃんには見えない。


そんな彼の背後を狙って、近づこうとすれば……




る「A、僕の背後を取るなんて
まだまだなんですよ」

『バレたかぁ。ただいま、るぅちゃん』

る「おかえりなさい、疲れたでしょ？」




うちのとっておきの組員のひとり、
"向日葵(ひまり) るぅと"。

感の鋭さは、な組の中ではNO.1。
近距離戦も遠距離戦も得意とする天才。

優しい性格だが、腹黒な部分があるのが
玉に瑕だったりする。

彼も自称私のボディーガードらしい。





る「ご飯そろそろですか？」

『うん！呼びに来た』

る「ふふ、じゃあ行きましょ？」





そう言って、手を差し伸べてくれる。

さすがうちの組員だ。
紳士なところも忘れない。




『るぅちゃん、ころんは？』

る「露草の間じゃないですか？」

『そっか、呼んでくるから先に行ってて』





私は、最後の彼を呼ぶべく
彼の部屋、"露草の間"へと足を運んだ。






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