な組の若頭 ｰ 2nd season ｰ【stxxx】

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タクシーに乗って小一時間。

見慣れた我が家が見えてきては
胸が高鳴る。


3ヶ月間という短いようで長い期間、
我が家を留守にしてたわけだから

みんなに会うのが楽しみで仕方なかった。



大きな門を潜れば、
左右に部下たちが頭を下げてお出迎え。

そこまでしなくていい、と前から言ってるのに
彼らは敬う心を忘れないみたい。





部下たち「お帰りなさいませ！若頭！」

『ただいま〜、頭上げな〜。』

部下たち「はい！！」





顎を引いて、胸を張り上げ、堂々と歩く。

いくら最年少組員でも、
若頭という肩書きを背負う者。

堂々としてなければ、下も不安になる。



なんて思ってると、
玄関先にひとつの影。



あぁ、久しぶりだな。





『ただいま戻ったよ、組長。』

な「おかえり、A」

『後で任務報告の書類提出するから』

な「疲れてるでしょ？明日でも大丈夫だからね」





ふわりと優しい笑みでそう言うのは、
な組の組長、"竜胆(りんどう) ななもり"。


大組織の頂点に立つのが、彼。
私の恩人であり、私の生きる糧でもある人物。

彼がいなければ、きっと今の私は居ない。


私の人生において、
彼は必要不可欠な存在なのだ。





な「本当にお疲れ様、A」

『ありがとう、なーくん』





そう言って優しく抱き締めてくれる組長に
いつも私は、

救われているのだ。





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