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彼の口からこぼれた言葉は
私にとって意外なものだった。
嘘…？
私は彼に嘘をつかれていた？
全く理解が追いつかなくて、
少し躊躇いながらも、嘘の内容を聞いた。
『えっと…嘘って…なんでしょう？』
ジ「…彼女。」
『彼女さん…？』
ジ「……俺、彼女とかおらんねん。」
『え？』
俯きながらそう言う彼は
本当に申し訳なさそうな顔をして呟く。
彼女が居ないってどういうこと…？
じゃあ、あの"遠井さん"って何？
分かんない…
ジ「分からんよな、"遠井さん"」
『あ……えっと、はい…』
ジ「俺な、実は"すとぷり"ってグループ入ってて。
それで"遠井さん"っていうヒロインが出る、
動画を作ってんのよ」
『動画…』
ジ「ここにPC持って作業してたんは、
その遠井さんの編集。
ころんが、勝手に彼女とか言い始めてん…
俺の正体を言うんが嫌やったん。
せやから、遠井さんっていう彼女がおることに
してしまってな。」
『……そ、そうなんですね！
でも私、その"すとぷり"ってのも知らないし
"遠井さん"ってのも分からないから……
私は、そのすとぷりのジェルさんは知らない。
今目の前にいる、貴方しか知りません。』
そう。
私は貴方がどうであろうと、
貴方しか知らない。
貴方以外の貴方がいても、
私は、貴方しか分からない。
私は、"橙井 ジェル"さんしか
知らないんだから……
私の思いを彼に吐露すると、
彼はポロポロと涙を流した。
涙を流す姿さえもかっこよく見えるのは
私が貴方を好きだから…なのかな。
ジ「ありがとぉ…」
弱々しくそうお礼を言う彼を
私はギュッと抱きしめた。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なる - めっちゃ良かったです！うるっときましたｗｗｗこれからも頑張ってください！ (2021年3月22日 10時) (
レス) id: 12a85aff09 (このIDを非表示/違反報告)
さやこ(プロフ) - すっっっっごくおもしろかったです！ユーナ様が書いている他の作品も大好きです！応援してますっ！ (2021年3月14日 9時) (レス) id: ae817f62ac (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - まっちゃ。さん» ご愛読ありがとうございました！素敵なお言葉に感謝です(；；)次回作も気長に書いていきます(´∀｀*) (2021年3月13日 23時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - ユーナさん» ユーナちゃんありがとう〜！新作も頑張る！お互いがんばろー！(｡･v･｡｀) (2021年3月13日 23時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - ﾌﾟﾗﾝｸﾄﾝさん» うわぁぁありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいですっ…(；；)書いててすごく楽しかったです！ありがとうございました(つω`*) (2021年3月13日 23時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めあり
| 作成日時：2021年3月2日 12時
