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Cafe 7 . ページ24

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【side J 】





ジ「え?」

こ「……なに。」

ジ「いや……め、珍しいやん?
ころんが俺ん家来るとか…」

こ「別に僕も来たくて来てるわけじゃない。」





朝、インターホンで目が覚めて
寝ぼけ眼で玄関を開けた。

そこには、ムスッとした表情のころんがいた。


なんだか、目が腫れてるみたいやねんけど…
寝てへんのかな……



俺はとりあえず、ころんを家の中に入れて
コーヒーをいれた。

差し出せば、くいっと飲む。




ジ「急にどうしたん?
こんな朝から…寝てへんの?」

こ「じゅうぶん寝た」

ジ「あ…そ、なん……」





ころんとはなんだか気まずい。

まぁ、俺が変に避けてる…ってのもあるけど、
Aの件で関わりづらくなってもうて…





こ「……ジェルくんはさぁ」

ジ「…!な、なんや?」

こ「Aちゃんのこと、好き?」

ジ「なんやなんや急に〜w 俺は別に…」

こ「本気で聞いてるの。」

ジ「……好き。」

こ「……そっか、そっかそっか。分かった。」




ころんは下を向いて、
控えめにクスクスと笑った。

なんで…?

ころん、何考えてるん…?





こ「僕の負けだぁ。」

ジ「は?」

こ「だーかーらー、僕の負けって言ってんの!
あんま言わせないでよねー」

ジ「いや、意味わからん。
俺はなんに勝ったんよ?」

こ「分かんないならいいよ。
今日はカフェに行くの?」

ジ「行かん…けど……」

こ「行きなよ。
行って、ちゃんと伝えなよ。」





優しく微笑む彼に
俺はなんとなくだけど、

ころんの気持ちを汲み取れた気がした。






ジ「応援…してくれるんか?」

こ「協力とか応援とか、
僕の性分に合ってないんだけど。

……仕方ない…な。」





目を腫らした理由って、
そういう意味やったんやな。

ころん、ごめんな。




ありがとう。





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なる - めっちゃ良かったです!うるっときましたwwwこれからも頑張ってください! (2021年3月22日 10時) (レス) id: 12a85aff09 (このIDを非表示/違反報告)
さやこ(プロフ) - すっっっっごくおもしろかったです!ユーナ様が書いている他の作品も大好きです!応援してますっ! (2021年3月14日 9時) (レス) id: ae817f62ac (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - まっちゃ。さん» ご愛読ありがとうございました!素敵なお言葉に感謝です(;;)次回作も気長に書いていきます(´∀`*) (2021年3月13日 23時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - ユーナさん» ユーナちゃんありがとう〜!新作も頑張る!お互いがんばろー!(。・v・。`) (2021年3月13日 23時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - プランクトンさん» うわぁぁありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいですっ…(;;)書いててすごく楽しかったです!ありがとうございました(つω`*) (2021年3月13日 23時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めあり | 作成日時:2021年3月2日 12時

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