お前らのマネージャーなんかやってられっか！２【stxxx】

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ワンコーラス歌うと
"かっこいい…！"なんて言葉が
隣から飛んでくる。


普段から可愛いキャラを演じてる僕からすると、
"かっこいい"は貴重な言葉。


普通に嬉しい。





『やっぱりるぅとくんの歌はいいですね
ライブの時の、ソロの部分とか
聞き惚れちゃいますもん。

…って言っても、
私まだライブに携わってないですけど…w』

る「…DVDのやつ見てくれたんだ？」

『当たり前です！
なんなら、何回も何回もるぅとくんの
ソロの部分聞いちゃってます！好きなんですよね〜』

る「ふーん。僕も好きだよ。」

『え？』

る「き、聞こえなかったんですか？
耳の調子悪いんじゃない？」





あー、もう。
僕のお口は思ったことを言ってくれない。

みんなみたいに、"好き"って
シンプルに言えばいいのに。

こんな紛らわしい"好き"なんて、
この鈍感女には伝わんない。





『…いや、えっと、耳悪くなったかも…です。
もっかい言ってくれませんか？』

る「はぁ…そんなに何回も言えるような事じゃないです。
……1回だけだから、ちゃんと聞いてくださいよ？






Aちゃんのこと、好きです。」





面と向かって言うのは恥ずかしい。

いつ好きになったのかなんて、
そんなの僕には分からない。


気づいたら好きになってて。


何をするにしても、
この人としたいなって。

何を食べるにしても、
この人と食べたいなって。



その人がAちゃんだった…ってわけ。





『ほ、ほんとに？』

る「嘘ついてどうするんですか」

『ほんとの…ほんとに？』

る「し、しつこい人ですね…
本当です…もう……」





その途端、
隣に居た彼女はポロポロと涙を零した。






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