お前らのマネージャーなんかやってられっか！２【stxxx】

. ページ36

.




お家デートって言う割には
彼女の要望は、僕の作曲してる姿が
見たいんだとか。

変わった人だな。



僕は机に五線譜とペン。
そして、ギターを担ぐ。





る「〜♪」

『おぉ…』

る「んー…ここもう半音上げるかぁ。」

『どんな曲作るんですか？』

る「ひみつ。」

『えー、おしえてくださいよぉ。』





むすっと頬を膨らませて
ぷんぷん！と効果音がありそうな表情の彼女。

…無駄に可愛いところがちょっとずるい。





る「あの、楽しいんですか？」

『え？楽しいです』

る「変わってますね。
この作業工程を見て楽しいとか。」

『るぅとくんが作るからこそ、
興味があるんです。』

る「…何言ってるんですか。」





変に期待させるような言葉で
僕の心を掻き乱していく。

やめてくれ。
勝手に僕の心に入ってくるなんて。




そういえば、みんな告白したんだよね。

誰からも付き合ったなんて報告は来ていない。


なんなら、
ころちゃんとさとみくんは
"Aには好きな奴がいる！"なんて考察してたし。


ジェルくん、なーくん、莉犬は
何も無かったかのように、普通にAちゃんと
お話している。




ぼ、僕だって…好きなことに変わりはない。




彼女のおかげで、
僕は作詞作曲の夢を諦めなくて良かった。






隣を見ると、
彼女と目が合ってはふわっと笑ってくれる。

…可愛いなぁ。



彼女のいる空間はなんだか幸せで、

変に嬉しくなる。






『るぅとくん、1曲弾いてよっ！』

る「えー…んー……」






君に贈ろう。

"この思いを、歌に。"








.

.→←☆ トパーズデート

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す