お前らのマネージャーなんかやってられっか！２【stxxx】

. ページ34

.





『待ってってば…！』

さ「……んだよ。」





腕をがしっと掴まれて、
彼女の方を冷たい目で見つめる。

申し訳なさそうな顔をする彼女に
余計にイライラした。



俺だけ？楽しみにしてたの。

俺だけ？こんなにお前のこと考えてんの。



お前の頭の中には、
俺は居ないってわけなの？






『待ってください…
その、ごめんなさい…』

さ「何に対して謝ってんの？
俺は今日をずっとずっと楽しみにしてきたの。
なのに、お前は偵察だのなんだの。
俺の気持ちなんか知りもしないでさ。

所詮俺はアイドルでお前はそのマネージャー。

でも、嫌なんだよ。
その距離感とその括りが。


俺はずっとお前を見て、ずっとお前のことを考えた。

こんなに好きなのにっ…
全く気づいて貰えなくてっ……くそ…」





気がついたら思いを吐露していた。

彼女の大きな目は、
至って冷静で真っ直ぐ俺を見ていた。





『私もさとみくん好きです。
今日何度も何度も"好き"って言ってくれましたね。

実は知ってました。
でも…私は隣に居たいと思える人が既にいます。

私に沢山の"好き"をありがとう。
"好き"の意味は違えど、
私もあなたに沢山の"好き"を届けたい…じゃダメかな？』





……悔しいけど、
それがお前の思いであって、答えなんだよな。

……あーくそ。
こんなん折れるしかねーじゃん。





さ「……ダメじゃない。」

『ふふ、やったぁ〜♪』





…可愛すぎるだろ。

はぁ、誰だよ。
勝利の片道切符は俺のとか言ったやつ。

まぁ、これもこれで
アリ…なんかもしれねぇな。






俺の記念すべき30回目の"好き"は

呆気なく、いい感じに撃沈した。





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈





明日のお昼ごろ、新作出すって…

楽しみに待っててくださいだって…



アディオス！だって…






.

☆ トパーズデート→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す