な組の若頭 ２【stxxx】

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朝、門前の掃除をしようと外に出た時に
門前にうずくまるAが居た。


さすがの俺でも、あの時は驚いた。

時期は冬。絶対に寒かったでしょ…





「何してるの？」

『お兄ちゃん、このお家の人？』

「そうだけど…」

『ここ、な組って本当？』

「なんでそれを…」

『私、ママからね言われたの。
"A、な組に助けてもらえるから
ママたちが居なくなったら、そこに行きなさい"って！』

「お母さんたちは？」

『居なくなった。』




しょんぼりするAを見ると
カタカタと震えていた。

いつからここでうずくまってたの…？


俺はとにかく、
Aを家の中にいれた。






**






温まった部屋でほっこりするAを見て、
ほっとため息。

温かいお茶を出してあげると
猫舌なのか、びびりながら飲んでいた。

4歳にしてしっかりしている彼女を見て、
俺はまた、自分の弱さを痛感してしまう。





「お母さん居なくなったって言ってたけど
どこに行ったとか知らないの？」

『知ってるよ！』

「じゃあどこに…」

『天国だよ。 』





ゾッとした。

4歳の子供が母を亡くして、
こんなに笑顔で言うものだから。

この子は強靭な精神の持ち主なのだろう。





『お兄ちゃん、お名前なーに？』

「……竜胆 ななもりだよ。」

『ななもり？じゃあなーくんだね！』

「なーくん……はは、そうだね。」

『なーくんはな組の人でしょ？』

「そうだよ？」

『じゃあ私にテッポウの使い方教えて！』

「テッポウ…拳銃のことかな？
何に使うの？」

『私ね、




















殺したい人がいるんだ！』





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