貴方はどちらを選びますか【黄】

☆ 6 ページ21

.




告白して1ヶ月ほど経った。


あれから会社の全部署が忙しくなり、
僕もひとりで営業にまわったりと

Aちゃんに会う暇すら無かった。




会社に戻れば、もう彼女は帰ってて。

朝イチに行っても、
荷物はあるが他部署に行ってるためか
彼女はいなくて。


はぁ……会いたいよ、Aちゃん。



同じ部署で同期なのに、
顔も合わせられないなんて僕、耐えらんないよ…





そして今日。

久々早めに営業が終わって、
オフィスに戻ってみるとそこには彼女の姿が。



久しぶりに見た…いつ見ても天使だ……








『はぁ…』





あ。ため息ついてる。
どうしたんだろう…何かあったのかな…？





「どうしたんですか？」

『いやぁ、予定が合わなすぎてため息がねぇ…』

「え？何か悩みですか？」

『うん実は…って、るぅとくん！？！？！？』






あれ、この様子じゃ
僕に気づかず話してたってこと？

ふふ、なにそれ面白すぎませんかw

天然さんだったの忘れてたなぁ






「あは、大丈夫ですか？w
長期席を外しててごめんなさい、寂しかったですか？」

『ちょっとだけねw』






え、冗談で言ってみただけなのに…
Aちゃん、寂しかったの…？

それ、僕、期待しちゃってもいいのかな……？






「…はぁ、それずるいです…」

『？』






本人は全く無意識で言ってたみたいで
きょとんとしてるけど、

不意の可愛い発言はやめてほしいなぁ…

心臓がいくつあっても足んないよ…




久しぶりに会ったし、もっと一緒に居たいな

この後予定とかあるかな？
無かったらご飯一緒に行きたいな。




その思いをそのままAちゃんに伝えると
了承してくれた。

どうやら、Aちゃんは
僕に言いたいことがあるみたい。

なんだろう？




ふふ、Aちゃんと久しぶりに
一緒にご飯食べれる！

嬉しい〜♪




なんてテンション上がっていたのも束の間。






「何お前ら、飯食いに行くの？俺も行くー」




はぁ、
こんな所でも邪魔してくるの？

この忌々しいピンクは……





.

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す