貴方はどちらを選びますか【黄】

☆ 5 ページ19

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Aちゃんに告白してから
少し気まずい関係になってしまった。


仕事が忙しいってのもあるけど
最近は直帰が多くなった。



はぁ…栄養ドリンクでも買おうかな。

特に体調が悪いわけじゃない。
多分きっと疲れなんだと思うけど…



そんなことを思いながら、
僕は近くのコンビニに向かった。

中に入るとまぁ、ごく普通のコンビニの風景。


栄養ドリンクを片手にレジに向かうと
僕よりも少し年上くらいのお兄さんがお会計をしてくれた。





「198円です」

「あ、はい」

「………君、体調悪いん？」

「え？…いや……」

「ちょっと待っとってくれん？すぐ上がる」

「えっと…………はい…」





すかさず、バックヤードに下がった彼に
断ることが出来なかった。

まぁ、後は家に帰るだけだし…いっか。



そう思って僕はコンビニの前で
彼を待った。

10分後に"ごめんな〜"と言いながら近づいてきた。





「君、顔色悪かってん。
体調悪いんかなって思って話しかけてしもうたわ」

「そうなんですね、すみません…」

「近くのカフェで少し休んでいかん？」

「あ…はい」






なんとも明るい笑顔でそう言ってくる彼は
関西の人なのかな、
関西弁で話す僕よりも身長の高い人で。









未だ見知らぬ彼の後ろをついて行く僕は
多分相当疲れが溜まっていたみたいだ。




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