貴方はどちらを選びますか【黄】

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【side Jel】





「てか、いつから付き合ってんの？」

「3ヶ月くらい前だよね？」

『うんうん！るぅちゃんから告白してくれたよね〜』

「ちょ、Aちゃん恥ずかしいよ…」

「え？俺なに見せられてんの。」





いや、ほんまになに見せられてんの。

目の前でイチャつくカップルと
それを見つめる俺って相当虚しくない？

まぁ俺も彼女おんねんからええんやけど…




それにしても、
話には聞いとったけど、"有澤 A"ちゃんかぁ。

るぅちゃんがずっと片想いしてた子。

るぅちゃんは天使って言ってたけど
確かにかわええな。

目もくりっとしてて、鼻も高くて
また小さいところが可愛ええよな。


まぁ、可愛ええのは俺の彼女も負けてへんけどな。




そんなことを思ってると
ガバッと肩を勢いよく掴まれる。

おーおー。こんなんするの、あいつしかおらんやんw






「やっぱここだった」

「遠井さん！どないしたん？」

「電話してたのに出ないし。
コンビニ行ったらいないって言われて。
ここ来てみたら案の定いたわ。」

「えっと、ジェルくん……？」

「あぁ、ごめんごめん。
俺の彼女の遠井さん！んで遠井さん、
こっちが友達のるぅちゃんとAちゃんやで」

「あ、初めまして〜。
いつもジェルがお世話なってます。遠井 あかねです〜」

「黄谷 るぅとです。よろしくお願いしますね」

「え、ジェルにこんなイケメンの友達がいたなんて…」

『えっと、有澤 Aです！よろしくお願いします』





あれ、遠井さん、Aちゃん見て固まったけど…
どないしたんやろ……？





「えっと、遠井さん？」

「何あの子……天使過ぎない…？」

「え」

「Aちゃんっていったよね？
あっちで私とお茶しない？！可愛すぎない？仲良くしよ？！」

『え！？あ、えっと、は、はい！』

「はは、るぅちゃん。遠井さんに取られてもうたなぁ」

「ふふ、楽しそうでなによりです」






この後、ダブルデートをしたのだが
るぅとくんと遠井さんで、
Aちゃんを取り合いしてたのは



言うまでもない。







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