貴方はどちらを選びますか【黄】

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その後、沢山水族館内をまわって
そろそろ日が暮れるということで帰ることにした。


楽しかったのか、幸せそうに笑うAちゃんは
とにかく愛らしかった。





『あっという間だったね〜』

「Aちゃんとお出かけできて良かったです」

『ほんとー？
そう言ってくれて嬉しい』

「さて、帰りましょうか。家まで送りますね。」

『え！大丈夫なのに！』

「ふふ、最後までエスコートさせてください」





紳士に見えたかな？

本当はもっと一緒に居たいっていう
子供っぽいわがまま。

僕そんなに大人じゃないし、
年相応の考え方しか出来ないんだよ？


だから、
僕の子供っぽいわがままに

少しだけ付き合ってね。





それから、電車に乗って
Aちゃんの最寄り駅、釜祖駅に着いた。

そこから歩いて10分くらいらしいけど
もう辺りは暗い。

女の子ひとりでこの暗さは心配になる。


ってさっきからさ、
Aちゃん、僕のことガン見してくるんだけどさ…

まって、もう無理恥ずかしい…！！





「Aちゃん、見すぎです…///」

『ふぁ！？ごめん！』

「お家、ここですか？」

『わ！いつの間に着いてたの…
今日はありがとうね、るぅとくん！楽しかった！』

「こちらこそありがとうございました！
またお出かけしましょうね！」

『うん！また会社で！』





あっという間に、彼女の家に着いた。


10分くらいが短く感じた。





もっと一緒に居たかったなぁ。






そんなことを思っていると

僕はどうやら無意識に、
彼女の腕を掴んでいたようで。




きょとんとした可愛い顔が、可愛い瞳が
僕を捕らえてくる。















告(い)うのは今なのかもしれない。





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