君が目覚めなくなってから【stxxx】

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【Side ころん】




今日はいい天気だ。
雲ひとつない快晴でいい感じに涼しい。

秋風が吹いてるんだろうな。
まだ夏っぽい暑さは残るんだけどね。



「なに縮こまってんの。手でも繋いでエスコートしようか？」

「え、気持ち悪いんで辞めてください。」

「は、きも。」



隣で不安な表情をしながら歩くるぅとくん。

Aちゃんとは事故に遭った日から
一度も会ってないらしい。

僕の優しさを気持ち悪いの一言で拒否する後輩に
可愛くないなぁと思う。


そういや、今病院に莉犬くんいるんだっけ。
なーくんに連絡しとこ。


ころん今から病院にるぅとくん連れて行くけど…

ななもり。OK〜。あんま莉犬くんとるぅとくん会わせない方がいいかもしれないから、莉犬くん連れてお昼ご飯食べ行ってくるよ

ころん了解です。るぅとくんはご飯少し食べてくれたよ

ななもり。わ〜、良かった〜!俺も莉犬くんにたらふく食べさせてくるね☆




よし、これで大丈夫だね。



「あれ、ころんとるぅちゃんやん！」

「ジェルくん。何してんのここで。」



道中、オレンジ髪のジェルくんに遭遇。
ちょっとだるい。

どうやら彼も僕ら同様Aちゃんのお見舞いに
行こうとしてた最中らしくって、
一緒に行くことになった。




「でなぁ、この前さとちゃんが自分家のトイレで
立てこもっててなぁ〜」

「なにそれ事件じゃんw」

「さとみくん何があったんですか…」

「なんか家ん中にハチ入ってきたみたいで
半日トイレおったんやって！」

「事件じゃん…」

「さとみくん、ハチ苦手ですもんね〜」




ジェルくんのおかげでるぅとくん、
少しずつ笑顔で話せるようになってきたな、

良かった〜…




このままこの状態が続いてくれればいいけど
現実はそう甘くないって









この後、思い知らされるのを僕達はまだ知らない。





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