インパクト抜群の志麻さん ページ10
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む、次は俺か。
武装探偵社社員の国木田独歩だ。
申し訳ないが仕事が山積みでな。
早めに切り上げてもらいたい。
うむ、三島由紀夫さんのことか。
俺はそこまで親しい訳では無いが...。
それでもいいなら。
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俺が志麻さんに初めて会ったのは入社して2日目のことだったと思う。
すまない。明確なことは覚えていないんだ。
初めはなんていい加減で、なんて煩い人なのだろうと思った。
でも腐っても俺の上司。
あまり関わらないようにしつつ、俺は俺の仕事をしていた。
だが、ある日だ。
俺は社長に言われた。
『志麻について行き、仕事を学べ。』と。
嫌々ながらついて行った。
そこで見たのは志麻さんの強さだ。
志麻さんは異能力を使わなかった。
使っていたのは己の頭脳と体術だけだった。
俺はただ見ているだけだった。
あの人は強い。強すぎる。
俺はあの人を尊敬している。
とてもできる人だ。
む?あぁ。志麻さんの異能力を見たことは無い。
きっと社員全員見たことはないと思うぞ。
志麻さんは自分の異能力を嫌っているそうだからな。
あぁ、そういえば、志麻さんは言っていたぞ。
自分の異能力はあらゆる異能力の中でも強いと。
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『とても素直で純粋な可愛い坊やだ。』
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作者名:右腕に筋肉 | 作成日時:2017年4月5日 15時