記者佐藤の正体 ページ15
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私の名前は佐藤文人。しがない記者である。
...と云う設定だ。
本当の名前はアイソーポス。
異能力は〖イソップ童話〗。
しがない情報屋である。
今回は太宰治の依頼により調査していた。
私と太宰治の関係は嘗ての同僚である。と云うことくらいである。
太宰治がマフィアを裏切った半年後、私も同じ道を辿った。
マフィアには不満も何も無かった。
だが、彼処の空気は私には合わなかった。
...ただ、それだけである。
話は戻り、今回の調査〖三島由紀夫について〗は終了した。
終了した、と云うことは彼の正体がわかったのだ。
私の隠れ家に戻り、パソコンに向かう。
パソコンの灯りに照らされた部屋。
部屋には必要最低限のものがあるだけ。
......だが、今日は特別な日らしい。
アイソーポス『依頼主ならよく訪れるが、私に客人とは珍しい。もしや、私を殺しに来たのだろうか?』
客人は私を見て微笑んだ。
高そうなスーツと外套を着ている。
アイソーポス『なぁ?三島由紀夫。』
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『みーつけた。』
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作者名:右腕に筋肉 | 作成日時:2017年4月5日 15時