愛され娘【黒の組織】

17話 ライの弱点 ページ18

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？「この子が噂のAね！」


ﾗｲ「あぁ。可愛いだろ？」


？「そりゃもう、とても！」


『…あぅ？』

この女の人は誰なのかと首を傾げるA



？「あぁ！紹介が遅れたわね！私は明美よ。よろしくねAちゃん！」

そう言いAを思い切り抱きしめる


『んぅ！あけみぃ！』


ﾗｲ「！？す、すごいぞA！よく明美の名前が言えたな！」


聞いたか！？と勢いよく明美に問うライ


明美「もう！Aがビックリしちゃうじゃないの！」




流石のライも明美には頭が上がらないようで


ﾗｲ「す、すまない。驚かせるつもりは無かったんだが…」

と、オドオドし始めた


そんな様子を眺めていたAはライ達に



『んぇ！…ライ、あけみ…すぅ？』


ﾗｲ「！！……」

急に黙り出すライ


明美「ちょっと！なんで黙っちゃうのよ！好きなの？違うの？」


ﾗｲ「い、いや…Aの前で言うのは……」



ハッキリとしないライに向かい二人は




「「すぅ！？/好きなの！？」」


壁際まで追い詰められたライ


ﾗｲ「……そ、そうだ！好きなんだ！！」

と、真っ赤な顔をして叫ぶ



明美はその答えを聞いて照れながらも嬉しそうな顔を…一方のAは……



『らぃ…あけみ、すぅ』


と、なんだか落ち込んでいた



明美「ど、どうしたのかしら？」


ﾗｲ「フっ、きっと俺がお前のことを好きだと言ってショックを受けているんだろう。なんせAは俺の事が大好きだからな」


と、根拠などどこにも無いことをペラペラと自慢げに喋るライ


そして落ち込んでいるAに


ﾗｲ「安心しろ。お前と明美は好きの形が違うだけ…お前のことも大好きだ」


これで元気になるだろう、そう思ったがAの返答は斜め上を行く



『…らぃ！！めっ！Aがあけみ、すぅ！』


ﾗｲ「！？」



と明美の元にお尻を使い猛ダッシュで抱きつく



明美「な、何これ！？すごいわ！」

初めて見たAのお尻ダッシュに驚きながらも感心する明美



『あけみぃ…A、すぅ？』ｳﾙｳﾙ

目に涙をいっぱい溜め問うAに適う者など誰もいない



明美「えぇ！大好きよ！だからそんな顔しないで頂戴！！」


そう言い再度Aを抱きしめる


『Aもすぅ♡』

チュッとリップ音を立てながら明美の頬にキスをするAの目にもう涙は溜まっていなかった


それに気が付いた明美は


明美「もぅ！ハニートラップが上手なのね♡」



その後は2人で甘いものを沢山食べた(主にAが)






一方ライは…と言うと部屋の隅に座り込み、ライ！と愛らしい笑顔で呼ぶAの姿を走馬灯のように思い出していたとさ

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