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いくら真選組が圧倒的な軍勢を誇っていても桂と一対一の状態で戦うのは流石に厳しい。

土方さんの事を信じていない訳じゃない、でも…

「オメーは他の隊員とあの銀髪ヤローを相手取れ。桂の太刀筋や癖なら何度かやり合ってるから分かる、だがあの男は皆目検討も付かねェ」
「…。」

確かにその通りかもしれない。
相手の流派や太刀筋が分からない今、彼を倒す術は数しか無い。

この人数なら多分数分あれば大丈夫であろう。その後に土方さんの援護に回る、きっとこれが最善の策である。

それに私は女。

悔しいけど彼はそこに油断と隙を見せるはず。そこを狙えば…

勝てる。

「了解しました。行くよ、みんな!!」
「はい!」

真選組の軍勢はざっと数えて20人ほど。一人に対してこれだけの人数で掛かれば絶対に大丈夫。

「随分と威勢の良いお嬢ちゃんだねェ。危うく好きになりそうだったわ」

喉で笑う男に向かい私は真っ直ぐに彼へと刀を振り下ろした。

ザンッ

「へ…?」

一瞬だった。
私の剣先は男へは届いていない。

なら、この音は?

「ぐっ……うぁ…!!」
「うっ…ぁあああ」

私の後ろ、隊員が3人ほど一気に斬られていた。木刀を横でなぎ払うでたらめな剣筋で一気に斬り倒す。

「大丈夫!?」

私は慌てて3人に駆け寄った。

何なの…!?

この男がどこの流派かどこの手練れかは分からない。でも…

この男、多分桂よりも強い…!!

「お嬢ちゃんよォ、太刀筋は真っ直ぐで悪かねーわ。剣筋は心に、魂に相当するからな」
「貴方は一体…」

何者なの!?

「けど戦の最中に敵に背を向けるのは感心しねーな。いくら女が相手だからって…」
「!!」

その言葉に振り向けばニヤリと笑う男の顔と振り上げられた木刀が見えた。

「俺は手加減しねーよ?」
「A!」

ガキィィィィンッ

「総悟!!」

その刀を受け止めたのは総悟だった。ギリギリの所で刀と刀がぶつかる。

「余所見してんじゃねェ!テメェは俺の援護に回れィ!」
「わ、分かった!」

総悟の指示通り男の背後に回る。総悟と男は激しい攻防戦を繰り広げていた。

総悟が切り掛かれば男は守りに入り、守りから一気に遠心力で攻めに入る。

ほとんど互角に見えるが…

男の方が表情に余裕があった。勝利を確信している笑みがあった。

漆→←伍



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設定タグ:坂田銀時 , 土方十四郎 , 沖田総悟   
作品ジャンル:アニメ
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月ヶ瀬ましろ(プロフ) - すももさん» ありがとうございます!!あの2人良いですよね、同志が見つかって私も嬉しいです!!! (2017年7月24日 0時) (レス) id: b30e496864 (このIDを非表示/違反報告)
すもも - とても面白かったです〜!私ものぶさぶ大好きです(≧∇≦)かわいいですよね!! あんまり二人の推し、居ないんですよね〜(つД`)ノ (2017年7月22日 17時) (レス) id: f8834efd1a (このIDを非表示/違反報告)
銀時豆(プロフ) - lying dollさん» そうでしたね(^^)気をつけます (2016年4月3日 12時) (レス) id: a770d2a664 (このIDを非表示/違反報告)
lying doll(プロフ) - 銀時豆さん» 気を付けてお帰り下さい〜お家に帰るまでが旅行ですよ( ˘ω˘ ) (2016年4月3日 10時) (レス) id: 9b1d9c93d0 (このIDを非表示/違反報告)
銀時豆(プロフ) - lying dollさん» なんとか今の所持ちこたえてますσ^_^;明日あたり帰るかなという感じです(ー ー;) (2016年4月2日 21時) (レス) id: a770d2a664 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:lying doll | 作成日時:2016年3月20日 22時

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