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拾漆 ページ20

「待って下さい!本当に大丈夫なので開けないで下さい!!」

もし着替え中だったらどうするつもりなの!

「いくら何でも着替え終わってんだろィ。何を隠してんでィ?」

も、もう止めて!!
これ以上追い詰めないで…!!

「な、何も隠して無いってばよ!!!」
「今度はナルトか?益々(ますます)怪しいな…開けるぞ」

シャッ

押し問答の末、無慈悲にもカーテンはあっさりと開けられてしまった。

「「「…。」」」

私の格好を見て無言の3人。
顔色一つ変えずに固まっている。

うぅ…な、何か反応してよ!

「皆さ〜ん、あっちの店に良い感じの(かんざし)がありまし…て、どうしたんですか?この空気は」

私達の静寂を打ち破ったのは別の店の方に居た山崎さんだった。山崎さんは私達を見回して私の所で止まった。

「うわー!やっぱりAちゃん女の子だね〜。その着物すっごく似合ってるよ!」
「「「!!」」」

山崎さんは満面の笑みでそう言うと私の手を取ってブンブンと振った。

「ほ、本当ですか!?」

山崎さんの言葉に私も自然と笑顔になる。

良かったぁ〜。
面と向かって言われると照れ臭いけど嬉しいな〜。

「ね!皆さんもそう思いま…痛いッ!!?何で殴るんですか!?」

3人は何が気に入らなかったのか寄ってたかって同意を求めた山崎さんを殴り蹴っていた。

「うるせェや、山崎のくせに山崎のくせに」
「ここぞとばかりにポイント稼いでんじゃねェよ」

特に総悟と土方さんはブツブツ言いながら山崎さんに暴行を加えていた。

「ちょっと…皆さん!お店の迷惑になるじゃないですか!!」

山崎さんも可哀想だし意味の分からないキレ方をしている3人を止めようと慌てて声を掛け試着室から出ようとすると、

「う、わぁっ…!?」

私は慣れない着物のせいで裾を踏んで段差を踏み外してしまった。

ガシッ

「大丈夫?」
「え…?」

そんな私の腕を掴んで転ぶのを阻止してくれたのは思いもよらない人物だった。

「の、信女さん!?」

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設定タグ:坂田銀時 , 土方十四郎 , 沖田総悟   
作品ジャンル:アニメ
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月ヶ瀬ましろ(プロフ) - すももさん» ありがとうございます!!あの2人良いですよね、同志が見つかって私も嬉しいです!!! (2017年7月24日 0時) (レス) id: b30e496864 (このIDを非表示/違反報告)
すもも - とても面白かったです〜!私ものぶさぶ大好きです(≧∇≦)かわいいですよね!! あんまり二人の推し、居ないんですよね〜(つД`)ノ (2017年7月22日 17時) (レス) id: f8834efd1a (このIDを非表示/違反報告)
銀時豆(プロフ) - lying dollさん» そうでしたね(^^)気をつけます (2016年4月3日 12時) (レス) id: a770d2a664 (このIDを非表示/違反報告)
lying doll(プロフ) - 銀時豆さん» 気を付けてお帰り下さい〜お家に帰るまでが旅行ですよ( ˘ω˘ ) (2016年4月3日 10時) (レス) id: 9b1d9c93d0 (このIDを非表示/違反報告)
銀時豆(プロフ) - lying dollさん» なんとか今の所持ちこたえてますσ^_^;明日あたり帰るかなという感じです(ー ー;) (2016年4月2日 21時) (レス) id: a770d2a664 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:lying doll | 作成日時:2016年3月20日 22時

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