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Nozomu.side
泣きながら走り去るAちゃんを追いかけた
振り向いたAちゃんは、大粒の涙を流していた
Aちゃんは、俺にすがりついて泣いた
貴「流星…流星…」
俺が近くにおっても、Aちゃんの頭の中にいるのは流星
俺やったら、こんな悲しい思いさせへんよ?
落ち着いたAちゃんは力尽きたように座り込んだ
「大丈夫…?」
抜け殻のようになったAちゃん
とりあえずベンチに座らせてあげた
貴「ありがとう、小瀧くん」
「ええよ、別に」
貴「明日はちゃんと“おめでとう”って言わな…」
「無理せんでええんやない?」
貴「え?」
「そんな無理して言われても、流星嬉しくないやろ?」
貴「そうやけど…」
「なぁ、」
貴「ん?」
「俺やったら、悲しい思いさせへんで?」
貴「ん、ありがと」
Aちゃん、ほんっとに天然やな…笑
一応、告白やってんけど…
貴「小瀧くんは、優しいね」
「ま、なんかあったらいいや?いつでも聞いたるから!」
貴「おん!ありがと!」
“付き合ってほしい”その言葉は、まだ心の奥に閉まっておこう
いつか、流星より俺がええって言うぐらい惚れさせたるからな
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作者名:あんず | 作成日時:2018年6月25日 7時