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毎年、樹だけに作ってるけど、今年は仲良くなったジェシーくんにもあげた
仲良くなったというか、一方的？笑
私が料理が得意ってことを知ったジェシーくんは、今年はチョコが欲しいって言ってきて、樹と2人分作った
でも、ジェシーくんと樹のとでは物が違う
樹の方が、断然箱は大きい
そう、私は今年こそ本命と言って渡そうと決めた
放課後、ちゃんと2人きりになって渡そう
そう思った
1日が終わり、下校時間
樹を呼び止めようと席を見ると、もういなくなっていた
いつもなら、私に帰ろって誘ってくれるのに…
すると、校庭を1人で歩いて校門へ向かう樹の姿が見えた
「あ、待って！」
追いかけると、思い切り誰かにぶつかる
樹のことが好きで毎年チョコをあげている3人の女の子
『あんたさ、樹くんの何なの？』
『彼女でもないくせに』
『好きでもないならチョコなんてあげないでよ』
と言われて、鞄の中に入っていた樹のために作った“本命のチョコ”が取り上げられて、床に落とされると踏みつけられた
意地悪そうに笑う3人は立ち去った
「昨日…一生懸命作ったのに……」
せっかく今年こそ渡そうって思ったのに
無残に散らばったチョコを拾い上げ、袋に入れて私はトボトボ帰った
涙で視界がにじむ
しばらく歩くと、見慣れた後ろ姿があった
「…え、樹？」
樹「お、A…って何で泣いてんの！？」
慌てて駆け寄る樹
私は我慢できなくて思いっきり抱きついた
「樹のバカ！なんで先に帰っちゃうの！私…今年こそは…なのに…頑張ったのに…ちゃんと作ったのに…」
泣いてうまく話せなかった
樹は私が泣き止むまで優しく頭を撫でてくれた
樹「どお？落ち着いた？」
心配そうに私を見つめる
樹「あのさ…さっきのって……」
気まずそうに言う樹
私は、今年はちゃんと言うって決めた
チョコはないけど…
「樹」
樹「ん？」
「私、樹のこと好き」
樹「…え！？え！？マジで！？！？」
「ずっと言えなかったけど、ずっと好きだった」
樹「で、でも今日ジェシーにチョコあげてたじゃん」
「あれは欲しいって言われたから作っただけ！樹にも…ちゃんと作ってきてた…」
樹「ほんとに！？本命…？」
「そうなんだけど…今日は渡せない…」
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あんず(プロフ) - 結依さん» 誤字ってました（汗） 申し訳ありません！！！ ご指摘ありがとうございます！ (2020年3月27日 23時) (
レス) id: fc9e1decc7 (このIDを非表示/違反報告)
結依 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは寝ていたところを邪魔されてかもしくは 邪魔されたからかではないんでしょうか？ (2020年3月5日 18時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結依 - まだまだ早いですがこんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 Hokutoのここの部分 整った顔に、甘い声、寝ていたところを邪魔されてからか不機嫌そうに私を見る (2020年3月5日 18時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます！！！嬉しいです！！ (2020年1月13日 22時) (レス) id: 57dcec1c2d (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SixTones北斗君と大我君と樹君のオール担当です最高です (2019年9月19日 19時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず | 作成日時：2019年6月10日 18時
