やっぱりマイペースな彼女。【T.Fujigaya】 (ページ10)

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看病。ページ10

緊急事態発生。

藤「しんど…」

熱出ました。

しかも結構高め。

藤「38度…」

脇に挟んでる体温計を見てまた余計にしんどくなる。

やべぇ。ダメだ。

はぁはぁと息が荒い。

こんな熱出たの久しぶりだ。

うなされてると電話が。

「もしもし？たい？」

藤「ん～…」

「え、大丈夫？」

藤「ん～…」

頭がボーっとしてて何も考えられない。

返事も曖昧になる。

「とりあえず今からそっち行くから」

藤「わかったぁ…」

電話を切ると、そのまま目を閉じて眠った。

「……い…い！たい！」

藤「ん…頭痛っ…」

「もう！熱あるんなら言ってよ。心配したじゃん」

ほっぺたぷくっと膨らませて熱さまシートを貼りかえる。

そういえば、まだ朝よりはマシだな。

藤「いつから居たの…？」

「あーあー。無理しなくていいから。寝てなさい」

体を起こそうとする俺を止めてそう言う。

なんか、情けねぇな。

藤「ん…ごめんな…」

「いいって。これでもたいの彼女ですから」

ドヤ顔して俺を見る。

藤「ふふっ。そうだな」

Aの頭を撫でると、恥ずかしがってるのか

「病人は寝ろっ！」

って怒られた。笑

藤「えーやだー」

布団にくるまって駄々捏ねながらAを上目遣いで見る。

これ、A弱いからな～笑

「もう！じゃあせめて静かにしててっ」

藤「はぁーい」

クスッと笑うと、俺を見てムッとする。

藤「A」

「ん？…わっ。ちょっ」

藤「いただき～♪」

「も、ばか！」

腕を引っ張ってちゅっとちゅーすると顔を真っ赤にする。

かーわい。

「移るじゃん！やめてよ！」

藤「移っても俺が看病してあげる♪」

「あんたほんとに病人なの!?」

藤「まぁね～♪」

ほんと、病気なんてどっか行っちゃったし。笑

移ったらちゃんと看病してあげよっと♪笑