みんなの彼。私の彼。【T.Fujigaya】

嫌？ ページ3

藤「ねぇ」


「ん？」


藤「俺もここ住むわ」


「うん……え！？」





2人でご飯を食べてるとき。


急にそんなことを言われた。





そんな突然…

もっと考えた方がいいんじゃないの？


って思ったり、


一緒に住みたいなぁ


なんて思ったり。




藤「だってほら、全然会えてないし」




ご飯を一口食べて、そう言った。






藤「あ、やっぱ引っ越そ？」


「え？何で？」


藤「ほら、2人の家、がいいでしょ？俺はここでもいいんだけど」




嫌？って言って首を傾げる太輔。



嫌じゃないけど、やっぱりこの家には

愛着があるし…



そんなことを色々考えてると、

太輔におでこをパチンと弾かれた。






「いてっ…何するの〜」


藤「嫌なら嫌って言えよ」



ちょっとむすっとした顔をする。




「嫌じゃないよ？嫌じゃないけど…」


藤「この家に愛着があるから？」




首を傾げて、あたしの頭を撫でる。



ていうか、何でわかったの？


太輔、ちょっと怖くない？





藤「顔に出てた。この家出たくない〜って」



ふふふって笑いながらそう言った。

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