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釘崎side






「げっ、思ってたよりも荷物多いわね…」




休日。
呪術師から離れて女子を満喫出来る時間
そんな時間は万年人手不足の呪術師界では多くは取れず貴重な休暇につい気が緩む


せっかく東京に居るんだもの、行きたい店に行かなくてどうすんのよ

…とはいいつつも




「流石に買いすぎたかしら…」



ショッピングバッグを両手に少し後悔
この量を持って電車で帰んのは避けたい

疲れるしそれよりも周りに迷惑をかける



「アイツら任務だしな…」



やっぱ電車で帰るしかないか…
でも少し休憩してからにしましょ、流石に疲れたわ


この通りに確かコーヒーショップあった気がする
そう思って足を動かした時、急に片手の荷物が無くなった


「は?なにすん、……は??」
「…急に悪ぃな。荷物持つ、そっちもくれ」



どこぞのひったくりよ!と思って振り返った先に居たのは壬生だった

いつもの黒スーツ姿で苦笑いをしながら首を傾げる仕草は悔しいけど絵になる



「え?なんで…」
「買い物すんのに寄り道したら野薔薇見えたから。どうせもう高専戻んだろ?荷物多いし乗ってけよ」



半強制的に荷物を全部取られてスタスタと先を進む壬生に遅れて続く
…これが都会の大人!?




「飲み物、どれ?」
「は?」
「俺の買うついで、ほら何でもいいから選べ」



後を付いて行った先はさっき行こうとしたコーヒーショップの店内でレジ目前だった


「え、うーん……じゃあ、期間限定のやつ」
「サイズは?」
「普通でいいわよ、トールで」
「ん、…アメリカンコーヒーのアイスのトールひとつと、この期間限定のトールひとつで。はい、以上です。」



…合流した時から思ってたけど、周囲の視線が痛いわね
何人かの女は目にハートマーク浮かべてるし。



「壬生…さん、ありがと…」
「おう、別に呼び捨てでも構わねぇよ」



車を停めてある所について少し照れくさくて言えなかったお礼を述べて車に荷物を積む
車に詳しくはないけどイイ車に乗ってるってことは分かる


さりげなく荷物を持つとか何か奢るだとか、車のドアを開けてくれるところとか…
想像以上に優しくてビックリした



「何で呪術師やってんの?」


高専への帰り道、なんか無言は嫌で私が初めて虎杖と会った時に聞かれたことを聞いてみた



「今はもう引き返せない所まで来ちまったから。……なんかダセェよな」



聞くんじゃなかった、そう思ったのは何故か少し泣きそうになったから。

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設定タグ:呪術廻戦 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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雪マカロン - 面白いです!更新頑張ってください! (2021年3月4日 18時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
Pなつ(プロフ) - ぽんさん» すみません!忘れていました。今後気を付けます、教えてくれてありがとうございます! (2021年2月16日 1時) (レス) id: 858f440854 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わわん | 作成日時:2021年2月14日 17時

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