ガチファン ページ37
「煉獄先生!私たちが運びましょうか?」
声のした方を振り向くと、そこにはポンパドールが印象的な快活そうな子と、栗色の髪に白い肌の外国人みたいな可愛い子が立っていた。
「む!では三人で運んでくれ!!俺は職員室に鍵を取りに行ってくる!」
煉獄先生はテキパキと私たちに運ぶものを渡して、職員室に向かった。
……私と二人も社会科準備室に向かった。
「君、名前は?1年生??」
ポンパドールの女の子に笑顔で話しかけられた。
ひょぉっ!!!
「環Aです。はい、1年生です」
こくこく頷きながら答えた。
この人たち煉獄先生ガチファンかな…!?!?
煉獄杏寿郎ファンクラブ会員なのでは…!?!?
ポンパドールの女の子はにこにこ笑いながら自己紹介した。
「そっか!私は山田咲。こっちの茶髪は佐藤真奈」
「私らは2年生だから、わかんないことあったらいつでも聞いてね」
合わせて、佐藤先輩もにこっと微笑んだ。
美人の笑顔は目に保養ですな。
てかコミュ力高いよ先輩方。
「Aちゃんは煉獄先生好き??」
「え゛っ…いや……」
穏やかに微笑みながら佐藤先輩に訊ねられた。
なんて答えるのが正解なんだ……???
「……わ、私は弟の千寿郎君が好きなんですよねー」
「小さい男の子が好きなの?」
「ショタコンではないですよ!!??」
山田先輩は恐らく悪意はなかっただろうが、勘違いしてもらっては困る。
「私は千寿郎君にただ幸せになってほしいだけです。笑って欲しい、喜んで欲しい、目いっぱいお母様やお父様、お兄様に甘えて、普通の同年代の子たちと同じ幸せを感じて欲しいです。そのためなら私は千寿郎君の幸せを害するもの全てを排除し」
「あの!!」
袖をぐいっと引っ張られた。
後ろには千寿郎君がいた。
……え??幻覚????
「……やめてください……」
千寿郎君は湯気が出そうなくらい真っ赤になって俯いた。
「え、あっごめんね千寿郎君。変なこと言っちゃって」
しゃがんで頭をなでなでする。
しまった、つい熱くなった。いけないいけない。
ぱしっと、手首を掴まれた。
「あんまり子ども扱いしないでください」
頬を膨らませた千寿郎君がまだうっすら赤い顔で睨んでいた。
「では、さようなら」
ぺこりと頭を下げて、千寿郎君は去っていった。
「……おねショタか」
「良きかな」
先輩方が遠い目をして呟いた。
「え?????」
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彩羽_Iroha.(プロフ) - 雛子さん» そうだったのですね…!教えて頂きありがとうございます!これからも応援しています!良かったら仲良くさせていただけませんか…?m(*_ _)m (2019年11月5日 0時) (レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 彩羽_Iroha.さん» ありがとうございます!背景画像の水玉模様のことでしょうか??デザイン設定の背景画像で選んでます!これは2ページ目にあります〜 (2019年11月4日 18時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
彩羽_Iroha.(プロフ) - こんにちは!はじめましてです。内容も最高でした、やっぱりキメツ学園いいなあ〜。ちなみになんですけど、背景のやつってどうやってますか、? (2019年11月1日 23時) (レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 鬼滅Loveさん» 笑ってくださって嬉しいです(照)頑張ります!! (2019年9月2日 23時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅Love - え?なんですか?最高すぎません?笑いすぎてお腹痛いです!続きが早く見たいです!頑張ってください。 (2019年9月1日 23時) (レス) id: 001f58aed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛子 | 作成日時:2019年8月7日 16時