初めてのフラグ建設とその回収 ページ21
「本当にありがとうございます、神様仏様優子様!」
「大した事してないでしょ」
「またまたご謙遜を…」
学校が終わり、ゆうちゃんと並んで帰った。
「でも今は華奢なただの女の子なんだから、下手に変な事するのはやめなよ」
「いひゃい」
ゆうちゃんは私の頬をつねりながら、眉間のしわを寄せた。
じんじん痛む頬をさすりながら、言われた言葉の意味を考えた。
「でも、ちゃんと対人戦闘の動き憶えてるし!!」
「いざとなったら戦えるから大丈夫!」
私は唇を尖らせて反論した。
そうしたらゆうちゃんは大きなため息をついた。
「はいはい。けど前世のようには動けないんだからね」
「分かってるしー」
それからゆうちゃんとは方向が変わるため、挨拶をして別れた。
△
「フラグだったのね……」
「何ブツブツ言ってんだよ!!!」
ドンッ!
胸倉を掴まれて思いっきり体を壁に叩きつけられた。
ゆうちゃんと別れた後、路地裏で可愛い女の子が不良に絡まれていたのを見つけて、助けてしまった。
……ドロップキックをして。
一人だけなら余裕だと調子に乗って女の子を爽やかに逃したら、不良の仲間がぞろぞろ現れ始めた。
そして今に至る。
逃げようと足掻いて暴れ回って、三人程気絶させた。
けど腹に一発重い蹴りをくらってしまい押さえつけられてから、身動きが取れなくなった。
その状態で何回も壁に叩きつけられて、怒鳴られまくった。
ゆうちゃんが言ってた事はあながち間違いじゃなかった。
こんなチンピラにさえ、力が圧倒的に及ばない。
それに動きだって、どれだけ頭で憶えていても体が前世より上手く動いてくれない。
気づいたら不良達が下卑た笑みを浮かべ始めた。
くそ、悔しいけどやられるだけやられるしかないのか。
「猪突猛進!!!!」
私の胸倉を掴んでいた不良が横に吹っ飛んだ。
他の不良も突然乱入した誰かによって倒されていく。
後ろ姿しか見えないが、乱入した人の予想がついてしまうな。
「覚えてろよ!」
不良達はコッテコテの捨て台詞を吐いて、逃げていった。
私はそれを座り込んで、呆然と見ていた。
乱入した人がこちらを振り向いた。
その人は前世の鬼殺隊での後輩、嘴平伊之助だった。
嘴平はそのまま私の目の前に歩いてきた。
「お前、なんでやり返さなかったんだよ」
鋭い翡翠の目が私を射抜いた。
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彩羽_Iroha.(プロフ) - 雛子さん» そうだったのですね…!教えて頂きありがとうございます!これからも応援しています!良かったら仲良くさせていただけませんか…?m(*_ _)m (2019年11月5日 0時) (レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 彩羽_Iroha.さん» ありがとうございます!背景画像の水玉模様のことでしょうか??デザイン設定の背景画像で選んでます!これは2ページ目にあります〜 (2019年11月4日 18時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
彩羽_Iroha.(プロフ) - こんにちは!はじめましてです。内容も最高でした、やっぱりキメツ学園いいなあ〜。ちなみになんですけど、背景のやつってどうやってますか、? (2019年11月1日 23時) (レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 鬼滅Loveさん» 笑ってくださって嬉しいです(照)頑張ります!! (2019年9月2日 23時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅Love - え?なんですか?最高すぎません?笑いすぎてお腹痛いです!続きが早く見たいです!頑張ってください。 (2019年9月1日 23時) (レス) id: 001f58aed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛子 | 作成日時:2019年8月7日 16時