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…灰原、結局私は何がしたかったんだろうな。


逃げて、逃げたくせに“やり甲斐“なんていう曖昧な理由で戻ってきて。






目の前に、もう見ることのできない彼が右を指差して立っている。





彼に従って右へと視界を向けると、そこには虎杖君がいた。


目の前の呪霊は彼に声をかけ、彼は目を見開いて自分の名前を呼んだ。






…駄目だ灰原、それは違う、言ってはならない。


それは彼にとって“呪い“となる。






目の前の灰原にそう答え、視界に虎杖君を映すように顔を向ける。








「虎杖君、あとは頼みます」








自分の視界に映るのは、先ほどよりも大きく目を見開いた彼の姿。


そして、最期にほぼ機能していない耳から音が流れ込んできた。








『や、…やだっ、』








あれは、彼女(・・)なのか…?





小さな、消えそうな声。


声のした方向に振り向こうとした。







できなかった。







最期に彼女(・・)の姿を収めることなく、視界は闇に包まれた。








あとがき→←絶望、



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なんなん(プロフ) - 杏莉さん» ほんとうですか………めちゃめちゃめちゃめちゃ嬉しいですありがとうございます泣!!!! (2021年3月12日 21時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
杏莉 - ふわああああ! 面白いですっ! 更新楽しみにしていますね! (2021年3月12日 18時) (レス) id: 8bbf1cd05e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なんなん | 作成日時:2021年3月4日 16時

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