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「随分と面倒なことになっていますね」







ふうーっとため息をつき、そう言ったのは現在一級術師、七海建人。


そして彼の後ろで、ある青年がテンションの高い声で話しかけている。







「香月〜、伏黒、伏黒っ」







二級術師、現在昇級審査中である猪野琢真。


香月、と呼ばれた少女が現在準二級術師、同じく昇級審査中の香月A。


そして伏黒、と呼ばれた青年が現在二級術師、昇級審査中の伏黒恵である。







「“帳“…結界の効力の足し引きに使える条件っていうのはな、基本“呪力にまつわるモノ“だけなんだ。ざっくり言うと人間・呪霊・呪物だな」


『…はい』


「だから電波妨害とかは“帳“が降りたことにより副次的効果であって、“帳“の結界術式そのものには電波の要否は組み込めないんだぜ」







眉を寄せて少し考えるAと、呆れたような目を彼に向ける恵。







「はい、知ってます」


「猪野くん、彼は優秀です。先輩風はほどほどに」


「どーいう意味っすか七海サン!!」


『そーゆー意味ですよ、猪野さん』









もう彼にとって日常茶飯事である小さな喧嘩を背中で聞き流して、七海は伊知地の方へと顔を向けた。









「…それで、五条さんは?」









.→←帳を下ろして



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なんなん(プロフ) - 杏莉さん» ほんとうですか………めちゃめちゃめちゃめちゃ嬉しいですありがとうございます泣!!!! (2021年3月12日 21時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
杏莉 - ふわああああ! 面白いですっ! 更新楽しみにしていますね! (2021年3月12日 18時) (レス) id: 8bbf1cd05e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なんなん | 作成日時:2021年3月4日 16時

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