第百三訓 ページ5
銀時side
重い体を担ぎながら入口のドアを開けた俺は立ち止まる。廊下に出れば入口を囲む様に集まる天人達。
これは怪我人担いで相手するには骨が入りそうだ…こっちは二日酔いでフラフラだってーのに、勘弁してくれ。
銀時「…おいおい…みんな仲良く連れションですか?便器たんねーよ」
冗談じゃねェと思っていると「オィ!ちゃっちゃと歩かんかいィ!!!」と叫ぶ声に目を向ける。天人の縫い間からおぼつかない足取りで歩く新八と神楽の姿に…目を疑った。
銀時「新八、神楽!?オ、オィ!どーした…ッ」
声を張って叫ぶがデカい天人が担ぐ女の姿に
銀時「A?」
──…息が止まる。
俺の目に飛び込んできたのは生々しい真っ赤な着物。不気味なほど色鮮やかな着物からだらん垂れ下がる白い腕から液体が垂れる。ポタリ、ポタリと止まることなく流れ、よく見ると至る所から流れた赤で…地面を汚していた。
銀時「──Aッ!?ッA!返事しろ!おい!!」」
頭が真っ赤染まり、腹奥からドス黒い怒りが込み上げる。いくら声を張り上げても微動だにしない姿に、駆け出せば行手を阻まれ。
銀時「ってめーらァどきやがれ!!」
陁絡「お前、目障りなんだよ」
俺めがけて斬りつける剣を木刀で弾き防ぐが、次々と繰り出される刃にハム子を抱えながらだと躱す事で手一杯で…背中冷たい質感を感じ逃げ場を失った。
銀時「くっ…」
ヤバい…と感じた時には肩に深く突き刺さる刃。体が吹き飛び窓ガラスを突き破る。
咄嗟に伸ばした腕はむなしく空を切り、落下した。
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うさきよ - 面白いです‼ (9月1日 1時) (レス) @page42 id: 55ad19f9cc (このIDを非表示/違反報告)
kon(プロフ) - 砕けちゃいかんでしょう(笑)それから、本当に更新してくださりありがとうございます! もう一度最初から読ませていただいたのですが・・・やっぱりこの作品が大好きです! これからも頑張ってください (2022年8月24日 17時) (レス) id: e47e7d9c51 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫(プロフ) - konさん» kon様コメント有り難う御座います。幸せです。うぅー(泣)優しいお言葉ありがたい(´;Д;`)目から汗が…。沢山妄想はしてるのですが…なかなか文字に起こさなくなってしまって。書いて消してを繰り返してました。でも、これからは当たって砕けろで更新します!(笑) (2022年8月24日 1時) (レス) id: b045a615ae (このIDを非表示/違反報告)
kon(プロフ) - 一気読みさせていただきました! すっごく面白くて最高です!! 本当に毎日更新なんていいません、どうかお体に気をつけて更新頑張ってください! (2022年6月21日 16時) (レス) id: e47e7d9c51 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫(プロフ) - れいさん» おぉぉお!!コメントありがとございます😭そーなんです、ぼちぼち明かして行こうと思ってますッ!!応援よろしくお願いします🙇♀️ (2022年6月19日 0時) (レス) id: b045a615ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷い猫 | 作成日時:2022年5月17日 19時