第四十三訓 ページ44
Aside
「そう言えばお妙ちゃんの相談ってなんだったの?」
和やかな雰囲気で忘れていたけど元々の目的を思い出した私はコーヒーを啜りながらお妙ちゃんに声をかけた。警察に相談するぐらいだから結構な事なんだと思うし。私にできる事があるからどうにかしてあげたい。
お妙「実は私…ストーカーの被害にあってるの」
「ス、ストーカー!?」
お妙「私、家の借金の返済でスナックで働いてて…その人お店のお客さんなの。最初は刀を持ってるお侍さんぐらいかと思っててたんだけど最近は毎日お店に来て。それでこの前突然お店に来るなり求婚されて。もちろん断ったのよ?でもどこにいてもあの人が居るの…私怖くて」
「なに…それ…」
お妙ちゃんは可愛いからストーカーしたくなる気持ちもわかる。わかるけど…わかるけどさ
「……許せねぇ」
私は燃えたぎる怒りませにテーブルに手を叩きつけた。人間心底怒った時には腹の底から低い声が出る。
屯所に帰って着替えて、それから刀を持ってお妙ちゃんの家に張り込んで
「見つけ次第真っ二つに叩き切ってやらァ!!」
私がテーブルから立ち上がった瞬間取り押さえされる。坂田さんに羽交い締めにされた。
「離せコノヤロー!!!幕臣とか関係ねェ。こんなか弱い女性を怖がらせやがって今すぐ粛清だァァ!!!」
銀時「とりあえず落ち着けぇぇぇ!女の子なんだからそんな言葉使っちゃダメ!!!それにこの女は全然か弱くないから!むしろゴリラに育てられ──グフッ」
ドスっと音がして私の全身から血の気が引く。
目だけで目線を動かせば私の真横にめり込む拳が坂田さんの顔面を陥没させていた。
お妙「それ…どーゆう意味?」
にこやかに微笑むお妙ちゃんは…全然か弱くなかった。
.
226人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
迷い猫(プロフ) - なみさん» お返事遅れてももも、申し訳ないです!!!なみ様読んでくださってありがとうございます。いやいや、最高だなんて…逆に読みづらくないですか!?大丈夫ですかね?ガクブル またお暇な時でも読んでやってください(土下座)コメントありがとございました!! (2022年6月6日 18時) (レス) id: b045a615ae (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - この小説の表現好き〜♥️♥️甘いスチュの時、乙女心のある表現があるとこっちまでキュンキュンしちゃいます!!(*´▽`)めちゃ好みの合う小説見つけたぞー!最高っす作者さん!!ありがとう!! (2022年5月29日 9時) (レス) @page31 id: 617d92d894 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:迷い猫 | 作成日時:2021年11月28日 20時