第二十一訓 ページ22
沖田side
路地裏をしばらく走りやっと見つけた小さな人影は三人ほどの浪人と交戦中だった。
浪人の刀を刃で受け止めているAさんは両手が塞がっているところを、真横から別の浪人が刀を振り下ろす。
───ザシュ
「総悟!」
Aさんの真横で刀を振り下ろそうとしていた浪人を斬った。
苦しんで倒れる浪人を見下ろすと、そいつらはただの半グレ集団。ただの雑魚だった。
いくら多勢に無勢だったとはいえ、こんな雑魚に遅れをとるなんて腕鈍ったんじゃねぇーの、と言おうと思ったがAさんの懐で体を震わせるガキが見えた。
Aさんも目の前の浪人の腹を蹴り飛ばし、そのまま刀を振り下ろして切り捨てた。
なるほどな。そのガキを守ってたってわけか。
残り一人は俺が来たことで分が悪くなったと思ったのか逃げだした。
「ふぅー…総悟さんきゅー!助かった」
刀を鞘に収めながら笑うAさんの姿を確認する。怪我は…してねーな。
沖田「勝手に突っ走っておいて殺られかけるとか…ダセェや」
「うっ……お前ほんと痛いところつくなぁ」
「かあさまぁ……うぅ…ぐすん…ふぁ…かっ」
苦笑いを浮かべるAさんはガキを見る。
「坊や、もう大丈夫だよ」っと笑い屈むとガキの頭を撫でた。よく見ると壁際に怪我をしている母親らしき女も居る。気を失ってるのかピクリとも動かねぇーが。
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迷い猫(プロフ) - なみさん» お返事遅れてももも、申し訳ないです!!!なみ様読んでくださってありがとうございます。いやいや、最高だなんて…逆に読みづらくないですか!?大丈夫ですかね?ガクブル またお暇な時でも読んでやってください(土下座)コメントありがとございました!! (2022年6月6日 18時) (レス) id: b045a615ae (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - この小説の表現好き〜♥️♥️甘いスチュの時、乙女心のある表現があるとこっちまでキュンキュンしちゃいます!!(*´▽`)めちゃ好みの合う小説見つけたぞー!最高っす作者さん!!ありがとう!! (2022年5月29日 9時) (レス) @page31 id: 617d92d894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷い猫 | 作成日時:2021年11月28日 20時