第十九訓 ページ20
沖田side
二本目の最後の団子を食い終わると同時に聞こえた声に視線を向ければ、やっぱり怖い顔をしたAさんで。きっと見廻りをサボった事だろうとすぐに分かった。
沖田「あー……俺、用事を思い出し」
「ちょっと待てやァァ!!!」
めんどくさい事になる前に逃げようとすれば伸びて来た手によって閉まる襟元。
Aさんが俺のスカーフを掴んで止めた。
「なに一人でサボってんの。ずりーだろ」
沖田「げほッ…そこ?」
「大体、サボるならサボるって言ってけよ!」
真剣な顔で言うAさん。
サボるのにわざわざ上司の許可をとる奴がどこに居るんだ。
この人…バカなのか?
いや、バカだった。感情が表情に出ていたらしく「なんだその顔は」と睨まれた。俺は皿に残った一本の団子が目に止まる。その団子を掴み上げ
「大体見廻りサボる時は一緒にもごッ 」
とりあえずそのうるせぇ口を塞ぐ。
異物に驚いて固まったAさんは団子だと分かるともぐもぐと口を動かした。
「…ごくん。何すんだよ」
沖田「いや、てっきり食いたくて騒いでるのかと」
「人を食い意地張った奴みたいに言うな!!はぁー…もう」
「お金ここに置いておきます!」とAさんが隊服のポケットから小銭を取り出して団子屋の椅子に置く。
そのまま俺の手を握り行くぞと歩き出した。
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迷い猫(プロフ) - なみさん» お返事遅れてももも、申し訳ないです!!!なみ様読んでくださってありがとうございます。いやいや、最高だなんて…逆に読みづらくないですか!?大丈夫ですかね?ガクブル またお暇な時でも読んでやってください(土下座)コメントありがとございました!! (2022年6月6日 18時) (レス) id: b045a615ae (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - この小説の表現好き〜♥️♥️甘いスチュの時、乙女心のある表現があるとこっちまでキュンキュンしちゃいます!!(*´▽`)めちゃ好みの合う小説見つけたぞー!最高っす作者さん!!ありがとう!! (2022年5月29日 9時) (レス) @page31 id: 617d92d894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷い猫 | 作成日時:2021年11月28日 20時