第十七訓 ページ18
Aside
「こーら!成長期の若もんがご飯を残しちゃーいかんよっ」
目の前の総悟に指差しして言ってやった。うん、我ながら良いことを言ったと思う。食材一つ一つ丹精込めて作られてるわけだし、世の中食べたくても食べられない子とか 居るじゃん?向かいから「ジジいか…お前は」と突っ込むやつとか居るけどこの際無視したおこう。
沖田「チッ…うっせーのが来たんで食欲失せやした」
うんうん、うっせーね。うっせ…
「う、うっせぇ!?は、はぁ?」
この際舌打ちは百歩譲って許すとして、うっせーってなに?そのまま総悟はそそくさと食器を下げて食堂から出て行った。
何あの言い草。反抗期ですかコノヤロー。いや、もしかして…もしかしなくても私、朝から喧嘩売られてるぅぅ!?
「ちょっと土方さん!今の見ました!?何なんですかあいつ!!」
土方「俺に聞くな」
「私何かしました!?」
土方「だから、俺に聞くなって」
あからさまに面倒臭そうにする土方さん。酷い…私は可愛い部下じゃないのか。今日これから一日頑張って仕事しないといけないのに。
「こんなイライラしてたら仕事にならないですよ!!」
土方「怒りが収まらんとこ悪いが…今日お前達見廻りな」
「は……はぁぁぁぁあ!!?」
耳を疑った。
だって…あからさまに感じ悪かったですよ、あの子。「その事総悟しってるんですか!?」と聞くと「伝えたから知ってる」…と。そんな馬鹿な。
そりゃ〜…仕事だし?いくら感じが悪くてもやりますよ?えぇ、やりますとも。やるんだけどさ
「遅い!!!!」
屯所の門の前で私が叫ぶ。いくら待っても総悟の奴は現れない。
「総悟ー!!総悟ぉぉぉお!」
私は屯所中を走り回り、血眼で総悟の姿を探す。
自室、修練場、木の上、縁側…屯所中の総悟が行きそうな場所は徹底的に調べた。
「はぁ…はぁ…」
なのに。
「総悟の奴……サボりやがったなァァァ!!!」
私の怒りの声が、屯所中に響き渡ったことは言うまでもなかった。
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迷い猫(プロフ) - なみさん» お返事遅れてももも、申し訳ないです!!!なみ様読んでくださってありがとうございます。いやいや、最高だなんて…逆に読みづらくないですか!?大丈夫ですかね?ガクブル またお暇な時でも読んでやってください(土下座)コメントありがとございました!! (2022年6月6日 18時) (レス) id: b045a615ae (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - この小説の表現好き〜♥️♥️甘いスチュの時、乙女心のある表現があるとこっちまでキュンキュンしちゃいます!!(*´▽`)めちゃ好みの合う小説見つけたぞー!最高っす作者さん!!ありがとう!! (2022年5月29日 9時) (レス) @page31 id: 617d92d894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷い猫 | 作成日時:2021年11月28日 20時