第十二訓 ページ13
no side
これ、私ヤバくない?と思ったのも束の間。
大きな爆発で吹き飛ばされる体。
前のめりに吹き飛ばされた体はなにか柔らかい物に包まれ地面を転がった。
(……あ…れ?)
想像していたよりも痛みはなく、代わりに鼻をくすぐるタバコの匂い。爆発の衝撃から守るように土方の腕にしっかり抱えられていた。
「鬼だと思ってたけど守ってくれたのか…」と痛みで顔をしかめる土方の顔を黙って見つめる。
(…あ。土方さん睫毛長…って)
相手の睫毛がよく見えるほど顔が近くにある事に気がつくと、顔に集まる熱。
鼻が触れそうな距離に鬼とはいえ、イケメンなのだ。
当然恥ずかしさからどんどん体温が上昇した。
沖田「Aさ〜ん、生きてやすかィ」
「!」
バズーカを担ぎながら近寄ってくるが沖田が見えるなり、慌てて俯いた。赤面している顔が見えない様に。
沖田「……なに土方ごときで顔赤くしてんでさァ」
それでも鋭い沖田からの指摘。頭の上から拗ねてる様な不機嫌な声が降ってきた。
「ひ、土方さん…苦しい、です…」
土方「!! わ、わりぃ!」
控えめに伝えれば腕を解いた彼も耳まで真っ赤にして。
沖田「土方までなに赤くなってんでィ。殺すぞ」
土方「ああああ、赤くなんてねぇーよ!!!」
Aはこの周りの人間は色々心臓が持たないと、改めて思った。
主に顔面的な意味で。
隊士「副長ここです」
一人の隊士が襖と色々なものでバリケードを作った一室を指差した。ここに桂一味が隠れているらしい。
土方「おぃ!!出てきやがれ!!」
「無駄な抵抗はやめろ!ここは一五階で逃げ場はねぇだよ!」などなどを叫んで銀時達を刺激している土方。
一方沖田はバズーカを構えて「打っちゃうぞー? マジで打っちゃうぞ〜」なんて叫んでいた。
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迷い猫(プロフ) - なみさん» お返事遅れてももも、申し訳ないです!!!なみ様読んでくださってありがとうございます。いやいや、最高だなんて…逆に読みづらくないですか!?大丈夫ですかね?ガクブル またお暇な時でも読んでやってください(土下座)コメントありがとございました!! (2022年6月6日 18時) (レス) id: b045a615ae (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - この小説の表現好き〜♥️♥️甘いスチュの時、乙女心のある表現があるとこっちまでキュンキュンしちゃいます!!(*´▽`)めちゃ好みの合う小説見つけたぞー!最高っす作者さん!!ありがとう!! (2022年5月29日 9時) (レス) @page31 id: 617d92d894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷い猫 | 作成日時:2021年11月28日 20時