6.疑問 ページ7
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「飲み物とお菓子買ってきたで」
トントン、グルッペン、オスマン、先輩の三年生組が買い出しから帰ってきた。勉強に疲れ果ててグダグタしていた皆だったが、冷たい飲み物とお菓子に目を光らせる。
かく言う俺も目を光らせた一人。紙コップを取ってどれを飲もうかと悩んでいると、「ゾムくんはこれ」そう言って五百ミリリットルのサイダーを渡される。
「えっ？」
「勉強、すごく頑張ってたから」
内緒話でもするように「ご褒美」と耳元で囁かれる。それが恥ずかしくて咄嗟に手で耳を覆う。赤くなってるのか、耳かとても熱かった。
そんな俺を見て「案外純粋なんだね」と言ってクスクスと笑う彼女。
「揶揄わんといてください…！」
「え〜？」
恥ずかしさを無くそうと、彼女に貰ったソーダを開けてぐいっと一飲みする。少し強い炭酸が喉を刺激してる間に、サイダーのほんのりとした甘さが口の中で充満した。
彼女は元々買っていたのか、飲みかけのサイダーを飲む。本当にサイダーが好きなんだと思っていると、オスマンがそれを見て彼女に話しかける。
「またサイダー？」
「うるさい」
「飲み過ぎやねん。サイダーばっかり飲んだら体に悪いで」
「いいじゃない。私好きなんだから」
そう言って目の前で繰り広げられる二人の会話に、以前感じた黒い感情がまた沸々と出てくる。
日に日に彼女に対する気持ちも強くなっていってる気がする。そう自覚するには十分なシチュエーション。どうにかしてこの二人の仲を引き裂きたい。今すぐ二人の邪魔をしたい。そんな言葉で頭は一杯だった。
「うわ、しかも飲みかけ。ぬるいんとちゃう？」
「ぬるくないって」
「ふーん。一口もーらいっ」
オスマンは彼女のペットボトルを手に取って、ぐいっと一飲みした。俗に言う回し飲み、つまりは間接キス。オスマンは怪訝そうな顔をして「やっぱりぬるいやん」なんて言う。
一方で、みるみるうちに頬を真っ赤に染め上げ、視線を床に下げる。「早く返してよ、」と恥じらいながらそう言う彼女の姿を見て俺は唖然とした。
「…なんで、」
______何でそんなに顔を赤くさせてんの？
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なゆり(プロフ) - カナzbさん» わー！！！ありがとうございます！！ 言い当てられて私自身ビックリしてるんですけど、テーマが『純粋な狂気』なんです（超小声）。これからも是非よろしくお願いします！ (2020年2月5日 16時) (
レス) id: fc164f5bf0 (このIDを非表示/違反報告)
カナzb - これ良いですね！題名に誘われたんですが、ちょっとヤンデレ感もあっての純粋っぽい恋愛。は？最高やないか。 これは良いですね、布教しときます。 (2020年2月5日 1時) (レス) id: a1a86ad9f2 (このIDを非表示/違反報告)
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