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あれからちゃんと笑えてる気がしない。
どれだけ美味しいものを食べようと、ショッピさんと出掛けて楽しい時間を過ごそうとも、自分はただの仮の彼女で。それ以上でもそれ以下でもない事が、苦しくて苦しくて悩ましい。
それでもショッピさんを心配させたくないから、何とか笑って、何でもないフリを続けてズルズル、ズルズル。
そうしているうちに、いつの間にか夏が近づいていた。
本日何度目か分からない溜息をつくと、ゆみは顔を歪めた。
「ちょっと。久しぶりに二人で出掛けてるのに、溜息ばっかやめてよ」
「あぁ、ごめん。…えーっと、付き合って二ヶ月だっけ？」
「違う三ヶ月」
「同じじゃん…」
そう言うと、ゆみはまた顔をムッとさせたので、アイスコーヒーを飲んで目線を外した。
ゆみはあの日のデートが上手くいったらしく、無事お付き合いをする事に。今度は真剣にお付き合いがしたいと言って、相手の男性にオタクである事を打ち明けると、なんと相手もオタク。
それから彼氏と幸せな充実した生活を送ってる、と惚気ながら言われた。
幼馴染の幸せは私にとっても幸せだが、唯一気に食わないのはその相手の男性がショッピさんの先輩である緑川さん。
自分で書類を出しに来ない癖に、と思ったが口は出さない。
けれどそれ以上に、自分のショッピさんに対する悩ましい感情を、一体どうすればいいのかが分からない事の方が重要だ。
「…てか、何をそんなに悩んでんの？」
「相手の望む関係と私の望む関係の不一致について」
ショッピさんは私と仮の恋人関係を結ぶ事で面倒事を回避したい。けど私は……______。
「ねぇそれさ、その相手に告白しちゃえば解決じゃない？」
「…えっ、」
ゆみの予想外の発言に驚いた私。
いや、えっ、告白って……。
「えっ…、好きじゃないの？」
ゆみからそう言われて考える。
確かに推しだから好きに決まってるし、仮でも付き合うくらうには好きだけど…。
「あー、言い方変える。その好きはlikeじゃなくてloveじゃないの？」
「………」
ぐるぐる頭の中で考えるけれど、うまく整理がつかない。そんな私を見て、ゆみは私にいくつかの質問をした。
「その人を見るときどんな感じ？」
「キラキラしてる」
「その人に触られたら？」
「ドキドキする」
「その人の事を考えたら？」
「苦しくなる」
そう言うとゆみはにこやかに笑ってこう言う。
「A、それは恋だよ」
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なゆり(プロフ) - カナさん» ありがとうございます！そう言っていただける事が本当に励みです…！！次の作品でもよろしくお願いします。 (2020年1月27日 4時) (
レス) id: fc164f5bf0 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 完結おめでとうございます！！遅くても次の作品も楽しみにしてます！これからも頑張って下さい！！ (2020年1月26日 23時) (レス) id: 06469c67db (このIDを非表示/違反報告)
なゆり(プロフ) - 紫紅兎さん» 臓器破裂！？笑 私の方こそ拙い作品ですが、読んでくださってありがとうございます！少しずつしか書いていけませんが、これからも読んで頂けると嬉しいです！ (2020年1月19日 6時) (レス) id: fc164f5bf0 (このIDを非表示/違反報告)
紫紅兎(プロフ) - あぁぁぁぁぁ臓器破裂しますぅぅぅぅぅえ、もうこの作品作ってくれてありがとうございます…私はもう逝きます…更新頑張って下さいね… (2020年1月18日 23時) (レス) id: fcae62d2ac (このIDを非表示/違反報告)
なゆり(プロフ) - さとう。さん» さとうさん、ありがとうございます！そう言って頂けて、本当に嬉しいです…；； こちらこそ、これからもよろしくお願いします！ (2019年12月16日 5時) (レス) id: fc164f5bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なゆり | 作成日時：2019年9月17日 21時
