さんこめ。 ページ3
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食事もすぐに終わり、お皿洗いを終えた私は次の仕事にとりかかる。それは、β国の情報を纏めた資料をロボロ様のいる中央管理室に持っていく事。
近々、β国とは戦う事になるそうで、こちらが有利に進むようにする為、情報を盗んでいた。そのおかげで先週は城に不在だった。
その時の幹部の荒れようを思い出すと、頭がクラクラしてくる。
昔の話になるが、メイドになる前は
一メイド風情の女だけれど、グルッペン様の為にだったら何でもしてやる。
城の地下のそのまた地下に中央管理室があり、そこへ辿り着くのが非常に困難な程、道が複雑に作られてある。
その道を知るのは幹部専属メイドの私、幹部、総統のみ。
「失礼いたします」
中央管理室に着き鉄製の重たい扉をゆっくり開けると、部屋の中は真っ暗でパソコンなどの光だけが目に入り込む。それが眩しくて、一瞬顔を顰めるがすぐに気を取り直す。
これが三個目の悩み事。
ロボロ様がいつも部屋の電気は付けずに仕事をする事。目に悪いからやめて欲しいとあれだけ言っているのに、言うことを聞く気はさらさらないらしい。
______パチンッ
部屋の明かりを付け、ロボロ様に資料を持っていくとジトッと見られた。
「A。何で付けんねん…」
「…β国の資料です。グルッペン様は既に目を通されたので、ロボロ様にお預けします」
「無視か！？」
「ロボロ様も私の言う事を無視されたじゃありませんか」
「ぐっ…」
ロボロ様には悪いけれど、ちょっとしたお返しだ。人の言う事を素直に聞いておけば良いものを。
そろそろここで、しっかりと釘を刺しておかなくては。
「今度、部屋の電気を付けずに仕事をしていたら……」
見た目は本物そっくりだが、刺すと刃の部分が引っ込む玩具のナイフを座っているロボロ様の首に持っていく。
「私が直々にお仕置きをするので、その時は御覚悟を」
「…ハイ」
顔が真っ青になりながら返事をするロボロ様の首元にあるナイフをしまって、扉付近に立つ。
「先程のご無礼をお許しください。それでは失礼致しました」
お辞儀をし、中央管理室から出た。
「玩具のナイフと分かってても、やっぱAの脅しは怖いわ…」
部屋の中でロボロの恐怖が入り混じった声だけが響いた。
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ライク - んおおおおおお!すききききききききききききききききききききききききき (2019年10月3日 23時) (
レス) id: c1d37a3d16 (このIDを非表示/違反報告)
なゆり(プロフ) - レンマさん» レンマさん、初めまして！ お気遣いありがとうございます…！ そう言って頂けて本当に嬉しいです。次回作は今、話を練ってる途中なのでもうしばらく待っててください、笑 今後ともよろしくお願いします！ (2019年9月18日 17時) (レス) id: fc164f5bf0 (このIDを非表示/違反報告)
レンマ - 次の話を楽しみにしながら読ませてもらいました！ 次回作も勿論とｯｯｯても楽しみに待ってますからね！！ 体調など崩さないようお気をつけて下さい、応援しています。 (2019年9月17日 22時) (レス) id: 582bb38728 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なゆり | 作成日時：2019年8月30日 21時
