ななこめ。 ページ7
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掃除を一通り終え、キッチンで残ったプリンを食べながら休憩していた。
あぁ、優雅なひととき。最高。
「プリンもええけど、ケーキも食べへん？」
「…へっ！？」
プリンを食べていると後ろからそう声をかけられる。驚いて振り向いてみると、そこにはニコニコと笑った顔をしたオスマン様が。
すぐに口を拭いて、その場に立ってお辞儀をした。
「お帰りなさいませ、オスマン様。外交お疲れ様です」
「ふふっ、ありがとぉ」
実はオスマン様は二日前程からα国に外交に行っており、明日が帰国の予定だった筈なのに…。
「オスマン様。失礼ですが、帰国なさるのは明日の筈では？」
「それより、今すぐお茶会しようや！ 向こう行って甘いもん全く食べれてないねん…」
「…はい。参加させて頂きます」
「よし、じゃあ行くで！」
私の質問には答える気がないらしい。
オスマン様に口で敵う程、口が上手じゃない。特に何も言わず、オスマン様に連れ出された。
連れてこられたのは、城の裏手にある薔薇園。
実はこの薔薇の手入れはオスマン様自らやっていて、仕事の都合の為手入れができないときはひとらん様がしている。
昔からお二人は仲が良く、お互いの信頼が強いので適役だろう。
薔薇園の中央には数人でお茶会が出来るほどのテーブルと椅子があり、そこに無理矢理座らせられる。
「どのケーキがいい？」
「……では、チーズケーキを頂きます」
これが七個目の悩み事。
オスマン様の主催するお茶会に強制参加させられる事。本来であれば私がケーキの用意などをするのだけれど、オスマン様が自分ですると言われるので一切手を出してない。
カチャッ、
私の要望通り、チーズケーキが目の前に出る。それに合う紅茶も出され、気分はまるでお嬢様。…なんてね。
「グルッペン様に帰国なされた事、言われましたか？」
「ん？ あぁ、言おうと思って総統室に行ってんけどおらんやったんよなぁ。ついでにお茶会も誘おうと思ってたんやけど…」
そう言われ、腕時計で時間を確認するが、普通であれば今はまだ仕事中な筈。お手洗いに行っていた…？ それだったらすぐに帰ってくる筈…。
そこでハッと気づいた私は、フォークをお皿に置き、席を立った。
「ケーキ、ありがとうございました。今からグルッペン様を連れ戻しに行ってまいります」
「はーい。行ってらっしゃい」
もぐもぐとケーキを食べているオスマン様にお辞儀をし、私は城から出た。
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ライク - んおおおおおお!すききききききききききききききききききききききききき (2019年10月3日 23時) (
レス) id: c1d37a3d16 (このIDを非表示/違反報告)
なゆり(プロフ) - レンマさん» レンマさん、初めまして！ お気遣いありがとうございます…！ そう言って頂けて本当に嬉しいです。次回作は今、話を練ってる途中なのでもうしばらく待っててください、笑 今後ともよろしくお願いします！ (2019年9月18日 17時) (レス) id: fc164f5bf0 (このIDを非表示/違反報告)
レンマ - 次の話を楽しみにしながら読ませてもらいました！ 次回作も勿論とｯｯｯても楽しみに待ってますからね！！ 体調など崩さないようお気をつけて下さい、応援しています。 (2019年9月17日 22時) (レス) id: 582bb38728 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なゆり | 作成日時：2019年8月30日 21時
