二つの魅惑の花 ページ6
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彼にエスコートされ導かれたのは、ご丁寧にテーブルの上にワインが置かれ、小さなチェアが二つ用意されたバルコニーだった。
『身体が火照っているわ。此処で羽を休ませるには丁度良いわね、よくこんな場所を御存知で。』
｢ここは僕の秘密の場所ですから。貴女にしか教えていませんよ｣
『あら、何度か御招待された事がおありなのですね』
｢このパーティーの主催者、アレクシス公爵の友人でもあるので｣
『でしたらこの秘密の場所を知っている事にも頷けますわ』
月の光が差し込むバルコニーに佇む男女二人。
傍から見れば何か間違いが起きそうな雰囲気だが、此方と室内は薄い窓ガラスを挟んだ一区画。
それに木々の隙間から様子が見える為、見る人が見れば気付く構造にはなっている。早々起こる事は無いだろう。
この造りは独特で、ディスタニア──今Aが居る国である──由来の物だった。
深海の色が良く似合う彼は艶やかな色を含んだ目線をAに向ける。
対する彼女は素知らぬ振り。だがふとした時に流し目を寄越し、確かな色香を彼に向ける。
密かな牽制のし合いは、何方も国を守る為に在る物だ。
｢…申し遅れました、僕の名はシャルルと申します。貴女の名をお聞きしても？｣
『リアと申します。ふふ、名も知らぬ相手ですのにこれ程気になってしまうだなんて。運命の悪戯かしら』
｢僕は運命等に振り回されるタマではありませんよ。
これは偶然…いえ、必然なのです｣
息を吐く様に繰り広げられる言葉の応酬。
ついにそれに終止符が打たれた。
『…それは、どんな必然？貴方にとっては必然…けれど私は唯の偶然だと思うのよ。それとも、何か仕組んでいるのかしら』
椅子から腰を少し浮かせ、ずいと鬱に顔を寄せる。
天使の笑みからは程遠い…挑発している様な薄ら笑いだった。
──まどろっこしい真似は面倒だわ。この方も何も口を割りそうに無い…ならば思い切って踏み込んでみましょうか
ブロンドの髪を耳に掛けながら問う。一か八か、これは賭けだ。相手はプロ。挑発に乗るのかどうか。
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偽名は固定とさせて頂きます。すみません
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おつ2(014785wmwi) - 最高だからハッピー○ーンの粉を決めようぜ☆ (2020年7月31日 18時) (
レス) id: b32bfe3549 (このIDを非表示/違反報告)
べす - 朝霧さん» 良い所で焦らすのが趣味ですので()まだまだ物語は続きます！是非またご感想を楽しみにしております！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
べす - サブ垢での返信御容赦を。思わず笑っちゃいましたｗｗｗ再会してからが本番ですので！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
べす - 椿さん» うへへへとにやけてしまいそうな内容にするつもりですので、今後とも宜しくお願いします！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 - いいところで、あぁ、うぁ、下の人と同じですまる (2020年7月17日 19時) (レス) id: dd19b1c917 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベス | 作成日時：2020年7月11日 9時
