油断大敵 ページ33
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オスマンは更に目を細め、Aに問い掛ける。
彼は口撃のプロ。相手の言葉の隙を突き、ボロを出すまで尋問する。捕虜の尋問も担当しているとか。
柔らかい物腰に、気を取られてはならない。
『はい。とても美味しいですし』
｢俺も故郷の味がして好きですね｣
｢最初はあんまりやってんけど、何故か美味しく感じて病みつきになんねんな｣
｢そかそか。故郷の味に似てる料理を好む傾向に、人間はあるらしいで｣
話の意図が読めない。腹の底がまるで分からないのだ。Aは言葉の中身を探ろうとする自分に嫌気が差した。だがこの国へ来てまだ数時間と少し。警戒されて当たり前なのだろう。
『成程…でしたら、オスマンさんのご実家も私の実家と近いのでしょうね』
｢せやなぁ。是非、遊びに行ってみたいわ｣
｢俺も行ってみたい！｣
彼は曖昧な態度のまま話し続ける。
Aは僅かに警戒しつつ、談笑を続けた。百戦錬磨の外交官、やましい事は無いが用心しておくに越した事は無いだろう。
｢ありがとうございます、コネシマさん！興味深い話を聞けました！｣
｢いやぁ、良いんすよぴくとの兄貴！この国、色んな国と交流してるんでね！｣
挨拶前に聞こえた一際大きな声と見知った声がが近付いて来る。
それと同時に香る良い匂いにAは釘付けになった。
｢持って来たよ、A！｣
『ありがとう』
｢いやぁ、優しいっすねぴくとさん！あ、Aさん。俺の名はコネシマ言います！遊撃隊隊長やってるんで！｣
ニカリと眩しい笑みを浮かべるコネシマ。
短い間にぴくとと仲良くなったらしい。彼はそれ程コミュ二ケーション能力は高くなかったはずだが、気さくな雰囲気に惹かれたのだろうか。
｢何猫被ってるんですか、コネシマさん｣
｢誰が猫被ってるじゃショッピィ！｣
｢せやぞシッマ！お前そんな爽やかなキャラちゃうやんけ！｣
｢俺はいつでもこうや！｣
｢も〜、唾飛ばしちゃ駄目めう｣
愉快な会話。ショッピが毒を吐くのはAは初耳だったが、こんなに賑やかでアットホームな空間だから彼は駄目な方に歪まずに育ったのだろう。Aは密かに彼等に感謝した。
こんな軍ならば、少しは心を許して良いのだろうか。
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おつ2(014785wmwi) - 最高だからハッピー○ーンの粉を決めようぜ☆ (2020年7月31日 18時) (
レス) id: b32bfe3549 (このIDを非表示/違反報告)
べす - 朝霧さん» 良い所で焦らすのが趣味ですので()まだまだ物語は続きます！是非またご感想を楽しみにしております！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
べす - サブ垢での返信御容赦を。思わず笑っちゃいましたｗｗｗ再会してからが本番ですので！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
べす - 椿さん» うへへへとにやけてしまいそうな内容にするつもりですので、今後とも宜しくお願いします！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 - いいところで、あぁ、うぁ、下の人と同じですまる (2020年7月17日 19時) (レス) id: dd19b1c917 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベス | 作成日時：2020年7月11日 9時
